田部康喜のTV読本

2017年2月22日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 日本テレビ「東京タラレバ娘」(毎週水曜夜10時)は、東京・表参道や外苑の美しい風景のなかで、鎌田倫子(吉高由里子)、山川香(榮倉奈々)と鳥居小雪(大島優子)のアラサートリオが、それぞれの恋人と交わすセリフが微笑を誘い、またほろりとさせるコメディーである。

 原作は東村アキコの漫画である。この画面展開とセリフ回しのスピードに加えて、脚本家の松田裕子は、大都会の夜と昼の変化する風景をあしらって、登場人物の感情の変化を巧みに描いている。

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居酒屋でタラレバ話ばかりする3人に……

 倫子(吉高)は、表参道の古いマンションに住む、売れないドラマの脚本家。香(榮倉)はひとりでネイルの店を開いている。小雪(大島)は父が営む居酒屋「呑んべえ」を手伝っている。3人は地方の高校の同級生である。

 女子会を開いては、タラレバ話をする3人に対して、金髪のモデル・KEY(坂口健太郎)は「タラレバ話ばっかりして」と、「呑んべえ」で会うたびに批判する。

 倫子は実は、仕事がうまくいかなくて落ち込んでいたときに、酔っぱらったうえにKEYに自宅まで背負って送ってもらったときに、一夜をともにした。それから恋が発展したわけではなく、会うたびごとにけんかになる。
 
 香は、かつて同棲していたバンドマンの鮫島涼(平岡祐太)が売れるようになって再会、涼がいまではファッションモデルと同棲するようになっていた。香は誘われるままに、涼の「セカンド」的な地位に甘んじている。小雪は店の客のサラリーマン・丸井良男(田中圭)と不倫関係にある。ふたりは、いったんはそうした関係を断つ決心をした。

 小雪は町内の福引で当たった温泉旅行に丸井と行くことを約束したが、すっぽかされる。丸井の妻のSNSを発見して、出産のために里帰りしていたことを知る。

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