2024年4月20日(土)

2024年3月21日

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「品質保証を科学するモノづくり集団」として、様々な分野で事業を展開するマークテック。躍進を遂げる期待のグループ企業について、アルコニックスの手代木社長に伺った。

装置材料事業の中核企業として

アルコニックス株式会社 代表取締役 社長執行役員COO 手代木 洋
(てしろぎ・ひろし) 1981年日商岩井株式会社(現:双日株式会社)入社。2003年アルコニックス株式会社に入社。2004年 執行役員第一グループ長、2008年アルコニックス三伸株式会社(現アルコニックス・三高株式会社)代表取締役社長就任の後、2009~2021年にアルコニックス株式会社常務執行役員各種本部長等を歴任し、2022年4月取締役社長執行役員COOを経て、6月現職に就任。

  商社流通機能と製造機能を併せ持つ「アルコニックス」。成長戦略の一環として、これまで製造系12社、商社流通系5社の計17件(2024年3月時点)のM&Aを手掛け、今までに培った「目利き力」で事業拡大を続けている。アルコニックスが重視しているのは、グループ会社への投資による個々の自律成長。2016年2月にグループの一員となり、自社もM&Aを手掛けるマークテックについて、手代木社長はこう語る。

 「アルコニックスグループで上場経験があるのはマークテック1社のみ。グループの装置材料事業において中核を成す会社であり、アルコニックス本社とも連携しながらシナジーを追求する体力が最も備わっている」

 多くの取引先のチャネルがあり、メーカーとしての開発能力、優秀な人財が揃うマークテックへの期待値は高い。

 「求められる製品は複雑化し、少量多品種に及んでおり、これまで以上に検査工程が重要になってくる。自社で検査機器を導入できる会社は限られるため、提案から検査までワンストップで対応できるマークテックの存在は大きい」 

 世の中のニーズが細かくなればなるほど、複雑化する検査を自社で行うよりも合理的なソリューション先として、マークテックがさらに脚光を浴びていくはずだ。

 

X線CT装置を活用した受託検査

 製品や部品の欠陥を調べる「非破壊検査」、製品に品質保証スタンプ等を施す「印字・マーキング」を中心に、ニッチ分野で高いシェアを誇るマークテック。西本社長は時代のニーズを察知しながら、この先に柱となる事業のビジョンについて、こう見据えている。

 「業界のメガトレンドとして、金属3Dプリンターや全固体電池市場は今後急成長する見通しなので、最高水準の技術力を発揮すべく関連会社と連携を図っているところ。また、自動車の車体部品等を一体成型するアルミ鋳造技術『ギガキャスト』が次世代EV製造で注目を集めており、それに伴う大型の設備投資や、浸透探傷剤と呼ばれる検査用の消耗品の需要が拡大する見込み」

 マークテックではさらに、取引先のニーズを踏まえ、環境に配慮した浸透探傷装置を開発。順次、提案予定だ。

 そして今、新たに進めているのがX線CT装置等を用いた受託検査、化学製品のOEM・ODM等の受託生産と開発。タイにある関連会社で既に実績もあるため、具体的な検討を始めてから約1年で様々な検査・測定に対応するX線CT装置(ドイツ・コメット製)を購入。アルコニックスグループの大羽精研が所有しているX線CT装置とはスペックが異なるため、案件によってうまく補完しながら有効活用できるのが強み。その他に、国内外のトップメーカーが研究・開発する金属粉末をはじめとした各種粉体試験から、洗浄剤や塗料などの化成品受託開発・製造まで、様々な業界から相談を受けており、需要が高まっている。

 「受託検査については、アルコニックスグループのネットワークを最大限活用できるところにシナジーを感じている」と、西本社長。ビジネスの輪を広げながら、より多くの案件に対応できるよう、さらなるネットワークの構築を進めている。また、パートナー企業の(株)ナノシーズと提携し、社内ベンチャーで粉体ビジネスに特化した(株)ハイテクノライズを設立。社内公募で選ばれた若手社員を社長に据えて、ナノシーズで受注しきれない検査を受けることで、顧客ニーズにいち早く応えている。

 2023年12月にはアメリカのサンディエゴで行われた先進自動車バッテリーカンファレンス「AABC(Advanced Automotive Battery Conference)」に参加し、北米市場の開拓にも着手。粉体に関わる強度試験、摩擦試験等はまさに求められる技術として、現地の有力企業等からも多くの引き合いがあったという。