2024年4月27日(土)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2010年8月4日

 アメリカとの関係はこれ以外にも、今後アメリカ人旅行者の入国を1年中ずっと受け入れる方向で北朝鮮が検討していることも明らかになっているのだ。

 こうした水面下の動きに対して、日本が慌ててその戦線に加わるべきという話をしているわけではない。

 ただ、世界がこれだけ抜け目なく動いているとき、金元死刑囚を呼んでお茶を濁す、極めて内向きのパフォーマンスで外交を蔑にするのであれば、そのツケをいずれ払うことを覚悟すべきではないだろうか。

※次回の更新は、8月11日(水)を予定しております。

◆本連載について
めまぐるしい変貌を遂げる中国。日々さまざまなニュースが飛び込んできますが、そのニュースをどう捉え、どう見ておくべきかを、新進気鋭のジャーナリスト や研究者がリアルタイムで提示します。政治・経済・軍事・社会問題・文化などあらゆる視点から、リレー形式で展開する中国時評です。
◆執筆者
富坂聰氏、石平氏、有本香氏(以上3名はジャーナリスト)
城山英巳氏(時事通信社外信部記者)、平野聡氏(東京大学准教授)
◆更新 : 毎週水曜

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