著者紹介

富坂聰（とみさか・さとし）

　ジャーナリスト

1964年、愛知県生まれ。北京大学中文系に留学したのち、豊富な人脈を活かした中国のインサイドリポートを続ける。著書に『苛立つ中国』（文春文庫）、『中国という大難』（新潮社）、『中国官僚覆面座談会』（小学館）、『ルポ中国「欲望大国」』（小学館新書）、『中国報道の「裏」を読め！』（講談社）、『平成海防論国難は海からやってくる』（新潮社）、『中国の地下経済』（文春新書）、『チャイニーズ・パズル―地方から読み解く中国・習近平体制』（ウェッジ）などがある。

著書

チャイニーズ・パズル―地方から読み解く中国・習近平体制

米中首脳会談の結果を読み間違える日本

2017/04/14 富坂聰
日本の多くの報道では、米中首脳会談における焦点がたった一つの両国間の対立に向けられていたが……
トランプの先を行く、習近平ポピュリズムの正体

2016/11/22 富坂聰
アメリカで豊かさからこぼれ落ちた層の人々がトランプを押し上げて話題になったが、中国ではそもそも豊かになれなかった人が少なくない。そこで習近平がとった戦略とは……。
春節祝いの爆食エネルギー大河の流れは茨城か…

2016/02/12 富坂聰
春節を迎えた中国。労働者たちは里帰りし、1年のうっぷんを晴らすかのごとく爆食する。このエネルギーは世界にまで波及している。
中国経済はどこへ向かうのか？発展と貧困併存

2015/12/30 富坂聰
中国の経済発展は格差社会の進行と表裏一体であった。これに危機感を強める指導部が打ち出した経済の方向性とは。
南シナ海米艦航行曲解する日本と冷静な米中

2015/11/10 富坂聰
中国の人工島から12カイリ内への米艦航行が日本で大きなニュースとして扱われるのは、日本人の願望が背景にある。

習近平が経済より反腐敗運動を重視する理由

2015/09/21 富坂聰
高額消費が落ち込むなど、経済的なダメージが懸念される反腐敗キャンペーン。習近平国家主席肝いりのこの運動はいつまで続くのか―。
日本に取って代わる「平和国家」の地位を狙う中国

軍事パレード前後の北京ルポ
2015/09/15 富坂聰
中国がかなり本気で「平和国家」としてのポジションを確立しようとしてきている。
天津爆破事件大衆が望む「正しいお裁き」

幕引き急ぐ当局
2015/09/07 富坂聰
陰謀説が日本では渦巻くが、真相はどこにあるのか？　中国の人民の見立てと、中国政府の意図を読み解く。
北半球一の風俗街東莞を壊滅した中国当局富の…

『中国狂乱の「歓楽街」』（KADOKAWA／中経出版）上梓緊急寄稿
2015/07/13 富坂聰
北半球一と称された風俗街・東莞はどのように摘発されたのか。そして、中国の下半身問題について現地調査。
北朝鮮高官処刑の背後にある中国の「脱ロ・入米」

金正恩が訪ロを取り止めた裏事情
2015/05/19 富坂聰
北朝鮮の大物の処刑の情報が駆け巡った。その理由が「居眠り」で、「不敬」であったという説明に納得した者は少なかったはずだ。

なぜ習近平は大胆に反腐敗運動を続けられるのか

一方的な展開の「軍VS習近平」
2015/05/12 富坂聰
「軍VS習近平」の戦いはもはや、あまりにも一方的で、人々がスリリングな展開を期待できなくなってしまっている。
日中首脳会談は本当にやるべきだったのか

2014/11/14 富坂聰
習近平の冷ややかな態度が印象的だった日中首脳会談。しかし、日本側も習氏の子供っぽさばかりを責めるわけにはいかない。
官僚の“不作為”が中国経済の失速を招くか

2014/10/14 富坂聰
習近平による「反腐敗キャンペーン」や「ぜい沢禁止令」といった厳しい取締り。それに対する官僚たちの“静かな反抗”が始まった。
香港デモは長期化の様相学生側の「弱さ」と中…

2014/10/12 富坂聰
民主派学生団体との話し合いが延期され、香港のデモの先行きはますます不透明に。学生側と香港政府、そして中国政府が抱える事情は…
上海福喜・期限切れ肉事件以降も多発中国で食…

2014/08/05 富坂聰
久しぶりに中国から届いた”呆れた食の実態”。興味深いのは、第一報がひと段落した後に出てきた分析記事だ。

「数学1点」劣等生から奮起アリババ・馬雲

2014/04/28 富坂聰
「永遠不放棄（絶対に諦めない）」が座右の銘。大学進学も断念、転機となった一書に啓発され、中国経済界に名を馳せた馬とは。
空気汚染より深刻な中国の“水”問題

2014/02/18 富坂聰
逼迫する水量に、汚染が深刻化する河川や地下水。北京をはじめ中国全土の水資源データが示す衝撃の事実とは…
窮地に立つ中国IT界の巨人百度・李彦宏

2013/12/27 富坂聰
中国検索大手「百度」が情報の一部を無断送信していたことがわかった。百度のCEO兼総裁とは、どのような人物なのか。
米国の不動産買い漁る地下銀行マネーその額年…

2013/10/22 富坂聰
中国の富裕層や有力官僚、民間金融業者の資金が米国の不動産をはじめとした海外に流れている。背景には、中国政府と地下銀行の戦いがある。
軍を掌握する習近平着任半年で2度目の人民解…

2013/09/05 富坂聰
党内で権力の継承が起きた際に、必ず注目されてきた内部の安定。なかでも、権力の掌握の程度について習近平体制ではどうだろうか。