ネット炎上のかけらを拾いに

2017年7月11日

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ネット上で忌み嫌われる「電通の計算」

 今回、ねとらぼの記事がヤフトピに載った際には「いちいち敏感になってる方が、よっぽど下ネタ大好きなんだと思うよ。私にはわからなかったよ」「女だけど、下品には感じなかった」などのコメントに賛同が集まった。

 しかしバズフィードの記事で、担当した代理店が電通であり、炎上を狙った可能性があることが報じられるとコメントの風向きが変わった。賛同を集めているコメントは「であれば心底こいつらクズだと思ってしまう。世の中なめてるよな」「このCMは記事の時はそんなにかと思ったけど動画を見たら制作側の狙おうとしている感じが見えすぎてこのビールを買ってみようとはなりにくいような気がした」「得体のしれない三流企業でなくサントリーという知名度も信頼感もある会社が、こんな世間を舐めたCMをやったことが問題」など。

 「私は下品だと思いません」派、どこ行った状態である。

 インターネット上には、女性に男性の妄想を押し付けるような差別的な表現に異議を唱える人がいる。そして、異議を唱える人に対して「やれやれ、こんなことくらいで」と呆れたポーズをとってみる人がいる。前者と後者は真っ向から対立してお互い譲ることがないが、今回後者の意見がころっと変わることがあると知った。後者が意見を変えるキーワードは「電通」そして「代理店の計算」である。

 企業が“天然”でやらかす分には異を唱えない。それどころか「あれが下品に見えるなんて…」と自らもピュアなふりをする。しかしそれが天然ではなく電通の計算だとわかった場合、白ける人が多いらしい。いや、そのくらいわかっておこうよと言いたい。そして大企業が“天然”をやらかすことも、本来何ら擁護するべき余地がないことも言っておきたい。


  
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