中国はいま某国で

2011年1月24日

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谷口智彦 (たにぐち・ともひこ)

慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授

明治大学国際日本学部客員教授。2008年7月まで3年間外務省で外務副報道官。元日経ビジネス記者、編集委員、ロンドン外国プレス協会会長。著書に『同盟が消える日』(編訳、ウェッジ)など。(2013年1月末日現在)

 北京から見れば外交得点になる。トルコを反対勢力に留めておき、新疆ウイグルで何かある度騒がれてはたまらなかったところだ。中国は中央アジアへ確実に浸透し、資源と交通路の確保を狙っている。その西端出口に当たるトルコを押さえることは、盤上に隅石を置く類の戦略でもあろう。

 その昔、日本を訪れたトルコの船が和歌山沖で沈没した。近在の漁民が懸命な救助に努め、日本政府は生存者をトルコへ届けた。両国友愛を象徴する出来事から今年は120年、「トルコにおける日本年」と称し一連の日本文化紹介事業がトルコで実施されていた折も折、親日ぶりでは世界で指折りだったはずのトルコが、やすやすと中国の影響下へ入ったかに見える。

◆WEDGE2010年12月号より

 

 

 

 

 

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