前向きに読み解く経済の裏側

2019年3月18日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。主に調査関連部署に勤務した後、2005年に銀行を退行して久留米大学へ。著書に『増補改訂 よくわかる日本経済入門』(朝日新書)、『老後破産しないためのお金の教科書』(東洋経済新報社)、『世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書』(宝島社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)など多数。

 今回は『老後破産しないためのお金の教科書』の著者である塚崎が、株主優待を積極的に活用すべきだと説きます。

(juststock/Gettyimages)

投資初心者の基本は投信の積み立てだが

 株式投資には、短期と長期があります。短期投資は「今日買って明日売って値上がり益を稼ごう」というものですが、株価の短期的な動きを予想するのは容易ではありませんから、投資初心者にはお勧めしません。

 競馬競輪と同じような感覚で小遣いの範囲で楽しむならば問題ありませんが、大事な老後資金を短期売買に投入するのは避けましょう。

 長期投資は、企業が生み出す付加価値の分け前にあずかろうとするものですから、成長しそうな企業、今後も利益を稼ぎ続けそうな企業の株を長期的に保有して、配当と値上がり益を狙うというものです。

 もっとも、銘柄選びは投資初心者には難しいですし、分散投資をするには多額の投資資金が必要ですから、投資信託の購入がお勧めです。日経平均連動型、米国株価連動型の投資信託などは、馴染みやすくて入門に相応しいはずです。

 時間分散も重要です。一度に大量の株式投信を購入すると、たまたまその日が高値だったという目に遭いかねませんから、少しずつ買っていく方が安心なのです。

個別株を買うなら株主優待狙いという手も

 以上が投資初心者向けの入門編ですが、個別銘柄も買ってみたいという場合には、自分の気に入った企業の株主優待を狙うという手があります。ちなみに筆者は久留米のレストランチェーン(A社としておきましょう)の株を持っていて、株主優待で食事を楽しんでいます。

 A社の株価が上がるか否かを予想するのは容易ではありませんでしたが、筆者が個人的に気に入った店だったので、株を購入したものです。零細株主でも比較的多額の無料食事券がもらえること、食事券を使わない時は株主割引が受けられることが決めてでしたが、もちろん「他の人々もA社を気にいるだろうから、客が増えて株価が上がるだろう」という期待もありました。

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