2024年4月27日(土)

<短期連載>ペット業界の舞台裏

2011年12月30日

 ペット業界は、本来はペットが健康で長生きして、飼い主にも有益性をもたらす、そんな業者が繁栄するべきですが、一部の悪質なブリーダー、オークション業者、ペットショップ、獣医師などが“命ある商品”から命を削り取り、単なる“商品”として扱い、金儲けに走り、飼い主・ペット双方の有益性を無視した流れを作ってしまいました。これからは業界と飼い主の利益相反の構図を改善すべく、まずは売る側が“命ある商品”を意識したビジネスモデルに転換していく時期なのではないでしょうか。今回紹介した、動物用医薬品登録販売者の資格や体毛健康チェックサービスは、その大きな一歩だと感じています。また、両企業とも、この収益の一部を使って、動物保護シェルターの運営に賛同して頂いております。これも業界の役割の一つではないでしょうか。

日本が「ペット先進国」になるために

 最後に、今回の連載記事は、私の経験と、動物の福祉を実現させる働きの中で知り合った多くの方たちのご意見や資料を基に書かせて頂きました。現在の日本のペット業界は大変評判が悪く、海外からも悪評が聞こえてきています。動物病院の話も色々耳に入ってきていますが、現状国内の制度では何が適切なのか判断つきかねる部分を多く感じます。

 また、自分を含む飼い主達にも多くの問題を感じています。

 この全てが動物の福祉を念頭に置き、ペットに対しての問題が国際的にも認められて初めて先進国なのではないのかと、個人的にではありますが考えここに執筆させて頂きました。

 まずは業界側から襟を正し、進んでいく道をさらに模索したいと考えます。


・「動物用医薬品登録販売者」資格取得システム:http://www.doubutsu.biz/fllow.html
・体毛による健康チェック:http://medipet.jp/


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