世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年1月29日

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 2012年12月26日付け米Washington Post紙の社説は、オバマ第2期政権で国務長官に指名されたジョン・ケリー上院議員に関して、ケリー氏は、すでに上院外交委員長としての数々の実績があり、国務長官として適任者であるが、ケリーとオバマの共通の欠点は、関与政策の信奉者であることで、その点、クリントンやゲーツなどの関与政策懐疑論者との間にバランスを見出す必要がある、と論評しています。

 すなわち、ケリー氏の国務長官指名にあたって、オバマ大統領は、「彼の人生はこの職のために準備されたようなものだ」と言っている。ケリー氏は、アフガンのカルザイ大統領に、決選投票を受け入れるよう説得した実績もある。躊躇するオバマ大統領を、リビア介入とムバラク追放支持に押しやったのもケリー氏である。

 ケリー氏は、関与政策を支持する点でオバマ大統領と共通の弱点がある。特に、ケリー氏は、シリアのアサド大統領を改革者と考えて、アサドとの対話を主張したが、それは間違いだった。

 米国の敵との対話を重んじるケリーの政策は、意味のないことではないが、関与政策に懐疑的なゲーツ前国防長官や、クリントン国務長官などの政策との間にバランスを取る必要がある、と論じています。

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 ケリーという人物を良く見ている論説のようです。

 ケリーは短いベトナム戦勤務の後、反戦運動に投じ、ベトナムで得たメダルを投げ捨てる抗議運動に参加したこともあるリベラルです。

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