うつ病蔓延時代への処方箋

うつ病は自律神経のレベル向上を 呼吸法で自然治癒力と免疫力を高める
体内対話 椎名由紀代表に聞く

海部隆太郎 (かいべ・りゅうたろう)  ジャーナリスト

日本工業新聞記者、IT企業の広報部長を経て、現在フリージャーナリストとして活躍。

うつ病蔓延時代への処方箋

うつ病対策が叫ばれているが、減少する兆しは見えない。うつ病蔓延の原因は不景気の影響や豊かさの中での愛情の欠如など、多様な背景があげられるが、定かではなく、証明できるものもない。こうした状況を踏まえ、うつ病患者の実態と対策、予防策について、あらゆる角度の専門家たちにインタビューする。

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 現在は、企業に出向いて行うメンタル健康教室や名古屋、京都、大阪での呼吸法教室、東京のスタジオでの教室開催などを行っています。参加者は地方だけでなく、アメリカ、ニュージーランド、ギリシャの空手家などグローバル化しています。20~40代女性が大半ですが、母親に連れてこられる小学生もいます。

 子供のころは自然に腹式呼吸をしているのですが、やりたくないこと、じっとさせられると呼吸は浅くなっていきます。力みが入るからです。被災地の子供たちにも呼吸法を伝えていますが、どうしてと思うほど、みんな呼吸が浅い。まるでストレスで疲れきったサラリーマンみたいです。それほど精神的に辛い経験をしているのだと思います。

 今、自分はどのような呼吸をしているのかチェックしてみてください。浅く早い呼吸ではないですか。イライラしていませんか。そのような状態が長く続くといい結果はでてきません。前述したように、入ってくる分だけ鼻から吸い込んで横隔膜を下げていきます。内臓が動けば血流が増え全身の血液循環がよくなります。ストレスも吹き飛びます。うつ状態からも解放されていきます。

 何もしなくても呼吸はしていますので、ついつい腹式呼吸を忘れがちです。常に自分の心身と向き合うことが大切であり、そこで私は会社名を「体内対話」としました。貴方は貴方という自分株式会社の社長です。頭が痛い時は頭がストライキを起こしている、お腹の調子が悪い時は腸の機嫌が悪いのです。なぜ社員たちは言うことを聞いてくれないのかは社長に責任があるのです。正しい呼吸法をすれば、全社員が喜んで働いてくれます。

 気分が落ち込んだとき、何もしたくない、できない状態でも呼吸はしているのですから、そんなときこそ自分のために数分間の腹式呼吸をしてみてください。「息」は「自分の心」です。穏やかで落ち着いた呼吸で、心も和やかに過ごしていきましょう。

[特集] 「心の病」にどう向き合うべきか?


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「うつ病蔓延時代への処方箋」

著者

海部隆太郎(かいべ・りゅうたろう)

ジャーナリスト

日本工業新聞記者、IT企業の広報部長を経て、現在フリージャーナリストとして活躍。

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