山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2014年4月17日

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 旧正月の終わった時期を見計らってモルディブに行った。実は今回の海外出張で私の訪問国数は100カ国になった。シンガポールから4時間あまりで行けるモルディブには島の数だけで1190カ所もある。その中でも開発されたリゾートが80カ所以上もあるが、どこも満杯で直前の予約は難しくキャンセル待ちでやっととれた。

 今回の滞在先はモルディブのなかでも中ぐらいの規模で、飛行場のあるマーレ空港から1時間ほど高速艇で南に行った所で、縦が500メートルで横幅が120メートルの島であった。島のリゾート施設には125人ばかりが働いているが、1日あたりの宿泊人数はたった230人である。

 到着した波止場では大小の綺麗な熱帯の魚が出迎えてくれるので地球上にまだこんなところが存在するのかと驚いた。このような素晴らしい自然がインド洋の環礁の無数の島嶼に残っているのだが、気になったのはどのように島の環境を保全しているのかである。

 モルディブの最大の問題は水没問題であるが、この問題はまだ猶予がある。喫緊の問題は水資源の確保と再生可能エネルギー導入である。モルディブでは温暖化の影響を軽減するための再生可能エネルギーを導入するプログラムを実施していると聞いた。現状のエネルギーは化石燃料にほぼ全面的に依存しており、これらの関連費用にGDPの約36%を費やしているという。

 こうした背景から、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行(IBRD)などから再生可能エネルギーを導入するプログラムに必要な資金を得ているようだ。プログラムは都市部の島と離島、計40で再生可能エネルギーを導入する計画だが、ADBとIBRDはより多くの資金が基金や投資家などから得られるように、このプログラムを拡大しつつあるという。

海水淡水化の鍵を握る日本のチタン

 次に水の問題である。水上バンガローや島内のロッジやレストランやホテル棟の設備は立派なもので、上水道も下水道も完備しているのである。元々は無人島だったが、島をゼロからここまで開発して、世界の観光客を誘致するのにかなりの投資が必要だったと思われた。

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