定年バックパッカー海外放浪記

2015年12月13日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

地方を巡り普段着の韓国を探る
・期間:2014年8月30日~10月2日
・旅行費用:12万円

「シクサヘッソヨ?」
コリアン・ホスピタリティー

 9月8日 6時起床。テントや寝袋を片付け荷造りしていると海の家の女将さんが「シクサヘッソヨ?」(お食事は済みましたか)と聞いてきた。「コンビニで弁当を買うつもりです」と答えると、「荷造りが済んだら家に来てください」とのこと。自宅のほうに伺うと縁側にテーブルをセットしてテーブルいっぱいにお皿や小鉢が並んでいる。

海の家の女将さんと

 豪勢な朝食に仰天していると、女将さんがご飯をよそってくれて「お代わりもしてください」と。想定外の“おもてなし”に驚いてしまい嬉しいというよりも“えっ、なぜ?”という疑問が先にきた。とにかく謝意を表明しなければいけないと思い慌てて知る限りのハングル単語を総動員してお礼を述べてから朝食をご馳走になった。

 キムチやナムル、子蟹の味噌漬け、焼き魚、海鮮チゲなどどれを食べてもすこぶる美味しい。私は家では通常一膳だけで腹八分を心がけているため比較的小食であるが、どういうわけか胃袋が自在にできていて美味しいと感激したときは大食いすることも可能である。この時も感激のあまりご飯を二度もお代わりしてしまった。

 NHKハングル会話のテキストブックのコラム欄に「韓国には遠来の客を丁重にもてなす慣習がある」と紹介されていたのを思い出した。女将さんがどうしてこんなに親切にしてくれるのか不思議であったが、特段の理由もなく見返りも求めないというのがコリアン・ホスピタリティーの神髄なのであろうか。

 この日は何をしても楽しく“幸福感”に包まれた一日であった。

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