風の谷幼稚園 3歳から心を育てる

2010年3月11日

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野村 滋 (のむら・しげる)

株式会社コンテンツ・ファクトリー代表

情報誌会社勤務時代に取材で、創立間もない風の谷幼稚園と出会う。その後12年間、風の谷幼稚園の変遷を追い続けている。風の谷幼稚園の教育実践記『4歳の胸のうち』『5歳の誇り』を同社から出版。

二奈も最近、「合宿モード」に入っています。「先生が合宿の下見に行ったことを話してくれた」と、とても楽しそうに目を輝かせて語ってくれました。
特にお風呂については、入るたびに「(湯舟は)2班と4班の机を合わせたぐらい広いんだって~」「ニナちゃんは髪の毛を最初に洗って体を洗って入るけど、順番が違う人もいるんだってよ」「背中は並んで洗うんだって」などと話しています。
今まで髪が長くて必ず私と一緒に入っていたのですが、昨日髪を切ったことにより、今日は自分ひとりでお風呂に入りました。髪を短くしたというちょっとしたことで、自分でできることが増えるんだなぁ・・・と感じました。
ちょっと心配だったので兄に見てもらいはしたのですが、なんとか自分ひとりでこなすことができました。お風呂から出てくると「ぴっかぴかでしょ!」と、とても誇らしげに言っていました。
これからますます「合宿」が具体的になってきます。二奈にどんな変化があるか楽しみです。
風2組 「合宿だより」より

 風の谷幼稚園では、年長児の1学期が終わった後に長野県の菅平高原で合宿を行う。冒頭で紹介したのは、合宿の直前から先生と親との間で交わされる「合宿だより」からの抜粋だが、合宿に向けて心を躍らせている子どもの胸のうちが伝わってくるようだ。

寝食を共にする合宿で、子どもたちはどんなことを学んでいくのだろうか

 この合宿は3泊4日の日程で行われる。合宿中は班ごとに行動することが基本ルールで、部屋も班ごとに1部屋与えられる。まさに4日間、家族のもとを離れ、先生と仲間たちだけで完全な集団生活を送ることになるのである。

 そして、この合宿前後で子どもたちの心は大きく成長し、「5歳の誇り」がますます大きく、そして確固たるものになっていく。今回はその様子をご紹介していこう。

大自然の中でこそ育つ「心」がある

 最初に合宿の目的を紹介しておこう。風の谷幼稚園では、以下の3つを掲げている。

(1)日常生活では味わえない大自然の中で生活をし、山登り、川遊び、急斜面での草すべりなど、そこでのさまざまな自然体験を通し、自然の雄大さ、自然の中で遊ぶ気持ちよさなどを感じ、自然との一体感をもてるようにする。
(2)家族と離れ、これまでとは異なった生活環境の中、「自分のことは自分でする」という意識を持てるようにする。そして、自分の身のまわりの管理を含め、さまざまな状況への対応力をつける。
(3)仲間と一緒に生活し、活動することの楽しさを味わう。また困難なことでも「やり抜いた」という満足感、充実感を持てるようにする。

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