2024年4月26日(金)

From LA

2017年1月10日

 今回、プロパイロットという自動運転アシストを備えた新型リーフも発表された。コンセプトとして、未来型の1人乗り小型EVという考え方も提供された。都市部においては、こうした1人や2人で移動する車両の需要は今後ますます高まるものと考えられる。

 また自動運転において現在様々な企業が競争状態にあるが、日産が提唱するのは「シングル・グローバル・プラットホーム」という考え方だ。世界のどこでも1つのシステムで自動運転が可能となるシステムで、このプラットホーム作りにマイクロソフトやNASAの技術が用いられる。

100 Resilient Cities

 今後の道筋として日産では「100 Resilient Cities」というプログラムを発表した。世界中から何らかの問題を抱える自治体を選択し、その問題をエネルギー、環境という面からサポートしてResilient (回復、復活)させる、というものだ。たとえば電力が不足しているところにEVによる蓄電設備を提供して電力を供給する、高齢化や過疎化に悩むところに自動運転システムによるアシストを提供する、など様々な方法で社会の活性化に協力するプログラムで、今年からテスト運用を行うという。

 現在EVや自動運転には多くの企業が参入しているが、「何を持って差別化を図るのか」に対するゴーン氏の答えは「カスタマー・エクスペリエンスの向上」だ。シームレスな人と車のコミュニケーション実現のためにメーカーがなすべきことはまだまだ多い。

  
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