定年バックパッカー海外放浪記

2017年4月9日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2016.4.6.~5.21 45日間 総費用47万円〈航空券含む〉)

慈善事業は米国の古き良き伝統

 4月9日(土)。セントルイスから郊外に出て更に西進。昼を過ぎて適当な食堂がないか見ながら走っていると小さな教会の庭で慈善団体がバーベキューをしていた。焼きたてのステーキを安く食べられそうだと車を止めた。

オクラホマの町営博物館の美人ウェートレスと自撮りするNさん。後ろの看板はロイヤル・クラウン・コーラであり世界シェアはコカコーラ、ペプシに次いで第3位らしい。

 たっぷり甘いソースが絡んだポークステーキがフレンチフライ、野菜サラダ付きで8ドルなり。4月6日にシカゴに到着してから初めてアメリカらしい肉の塊を食べられるとノブさんは感激。それまで動物性たんぱく質はツナ缶、ホットドッグ、缶入りソーセージというようなエコノミークラスのラインナップでしのいできたのである。

慈善BBQにかぶりつくオジサン。後ろはルート66旧道。セントルイス郊外の古くから開発された住宅街だ

 がっつりランチで胃袋が満足したら周囲をじっくりと眺める心の余裕が出てきた。慈善事業らしく人の好さそうな爺さんやオッサン・オバサンが肉を焼いたりサラダを作ったり片付けをしたり子供と遊んだりと土曜日の昼下がりをまったりと過ごしている。

 こうした善良な市民が穏やかに休日を過ごすというのが古き良きアメリカの伝統なのであろう。常にSlow Driveを心掛けなければルート66旧道に残っている“古き良きアメリカ”を見過ごすことになると想いを新たにした。

幸せそうな子連れママさん、ワッフルを食べれば

 4月10日(日)。ミズーリ州のRollaというなんの変哲もない田舎町のモーテル。一泊55ドルとエコノミーな宿代だが食堂にゆくと朝飯が意外と充実しているではないか。トースト&コーヒーの他にクロワッサンもある。さらにワッフル焼き器を使って自分でホット・ワッフルを作って食べられる。さらにまたミルク、オレンジジュース、バナナ、りんごが置いてある。先客がいないのを幸いとばかりに持っていたポーチにバナナ、りんごとクロワッサンを詰め込む。

オジサンの日本の孫娘と同じくらいのアメリカのお孫さんと嫁さん

 ワッフルを焼いてメイプルシロップをたっぷりかけて食すと極上の朝食タイムだ。そこに一歳半くらいの男の子を連れたママさんが入ってきた。男の子には東洋人が珍しいのか我々を見てさかんに愛嬌を振りまく。ママさんに聞くとオクラホマの親類の家に行く途上という。後から二人の子供を連れたカップルが入って来てママさんの隣のテーブルに座った。ママさんのお兄さん一家だという。子供たちがはしゃぎまわる。

 日曜日の朝、幸せそうなふつうの人たちと一緒に朝食を食べた。ただそれだけのことであるが、ワッフルを食べると思い出す懐かしい光景だ。

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