特集:欧州で吹き荒れるポピュリズムの行方
チキンレースと化した連立交渉がドイツで進むなか、オーストリアでは極右政党を丸呑みした政権も誕生した。欧州で吹き荒れるポピュリズムはどこへ向かおうとしているのか。その行方を読む。写真:クルツ・オーストリア新首相(AP/アフロ)
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2018/02/14 花田吉隆
これまで無類の安定度を示してきたドイツ政治は、今後不安定度を増していかざるを得ない。後から振り返って、今回の混乱はそういう不安定化の始まりであった、と評されることになるのかもしれない。
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2018/01/29 岡崎研究所
昨年、世界で最も若いクルツ首相の連立政権が誕生したオーストリア。中道右派の国民党党首である氏は連立政権に右翼の自由党を選んだ。本年後半にはEU議長国となる当国だが、要職に自由党を就任させ反イスラムを打ち出す政策に今後の行方が不安視される。
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2017/11/14 岡崎研究所
いまだ火種の消えない欧州のポピュリズムは、富と機会の分配が不公平な今日において諦念を抱く人々へ希望の代わりに怒りを喧伝することで台頭してきた。
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2017/11/06 岡崎研究所
マクロンが描くEUの将来像は「統合の深化したEUであるが、同時にグローバリゼーションの不公正な側面を含む外部の脅威から守られたEU」である。こういったビジョンを描くことでポピュリズムに流れやすい層との間に一定の折り合いをつける意図があるの…
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2017/10/27 岡崎研究所
トランプ、カチンスキー、オルバンの奇怪な枢軸が「今やリベラルな秩序を損ない異なる価値体系を持ち込むための整然とし決然とした努力」を行っているというのは大袈裟かもしれない。しかし、欧州に身を置くと、不気味なのだろう。
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2017/06/23 岡崎研究所
英フィナンシャル・タイムズ紙が、「EUはその内部でのリベラルでない勢力に対して戦わなければならない。法の支配が中東欧で強まる圧力にさらされている」との社説を5月22日付けで掲載、ポーランドやハンガリーにおける自由民主主義からの逸脱に懸念を…
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2016/06/27 中村繁夫
現在に至るまでのEUの努力の歴史は人類が誇るべきものだと思うが、これらの枠組みを目先の利害だけで踏みにじってしまったように思われる。
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2016/06/25 中村宏之
「国の体制の安定性は国民生活にとって大切」という多くの人が当たり前のように思い込んでいた常識がもはや通じなくなっている。
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西欧とイスラム 「原理主義」の衝突(1)
2015/02/24パリテロ事件は欧州にいったい何を突き付けたのか。欧州の歴史、経済、社会情勢全てを踏まえて考える。
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