ロシアのウクライナ侵攻に深く関わるエネルギー問題
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2021年から起きた欧州エネルギー危機、そしてロシアによるウクライナ侵攻において、EUのエネルギー問題がクローズアップされている。供給の不安定化、化石燃料価格の上昇をもたらしたのは、拙速な脱石炭、再生可能エネルギー導入が原因だった。温暖化対策を進めるための策が、ロシアへの脆弱性を増す結果となってしまったのである。
世界では既に弊害が広がりつつある再エネを、これからさらに増やしていこうとする日本は、「間違った」エネルギー政策で国民の負担を増やし、ますます貧しくなってしまうのだろうか。そうならないために、今「正しい」エネルギー政策への転換が必要である。
―――――――――――――――――――――――――――
<本書の目次>
序章 貧しい国民をさらに貧しくした再生可能エネルギー
第一章 国民の負担を増やした「悪夢の10年」再びか
第二章 貧しくなる国・日本の温暖化対策
第三章 環境と経済の好循環は夢物語
第四章 再エネ主力電源化が引き起こす停電
第五章 脱炭素と水素社会
第六章 経済的な手法で脱炭素は可能か
第七章 経済成長を支えるのはエネルギーの選択