WEDGE REPORT

2018年7月27日

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山口亮子 (やまぐち・りょうこ)

ジャーナリスト

2010年京都大学文学部卒業、2013年北京大学歴史学系大学院修了、時事通信社を経て16年よりフリージャーナリストとして活動。

 オンラインマーケティングに加え、現地の旅行代理店や、会員向けに質の高い特典を提供したいクレジットカード会社などと提携し、B2B、B2Cの両面から顧客にアプローチしている。旅行代理店は、Ctrip、eLongなどの大手をはじめとするOTA各社に加え、路面店とも提携している。様々なプラットフォームからの予約を可能にしつつ、WeChatの公式アカウントで情報を発信するなどして、独自ブランドの浸透にも積極的だ。

 「日本は宿泊体験だけでも、実はすごくバリエーションがあります。京都なら町家があったり、沖縄なら一戸建てでビーチ付きの物件があったり。他の国以上に宿泊の面白さ、家というものの多様性があります」

 門奈さんは国内の宿泊施設の魅力をこう語る。

日本の良いものを海外に

 同社の登録施設には、地方の旅館も多い。ホテルや旅館を含む旅館業の施設数は16年度は前年度に比べて1323施設が増設され、1.7%の増。ホテル営業が1.3%増えているのに対し、旅館営業は前年比1172施設の減で2.9%のマイナスとなっている(厚生労働省の平成28年度衛生行政報告例による)。インバウンドの盛り上がりで、旅館は宿泊施設としての面白さが外国人に認識されるようにはなったものの、それでも減少が上回っているのだ。

 苦しい状況にある旅館を、海外で多様な形で発信したいと門奈さんは意気込む。

クライアントの茶室でのミーティング風景

 「日本の地方にはいろいろな一流ホテルや旅館があって、日本のおもてなしといった文化の結晶のようなサービスを提供している。地元のいいものを集めて、その土地ならではのしつらえにして、旅行者に体験として提供している。そういう素敵な体験を、もっと海外に出していきたい」

 インバウンドが盛り上がる中、大手ホテルチェーンなどには、中国をはじめとする海外に事務所を置くところもある。ただ、中小規模の旅館やホテルが自前で海外にプロモーションをかけるのは容易ではない。

 「多様な施設をReluxのプラットフォームで束ね、海外に持っていくことで、いろいろなところで発信していきたいですね」

 現地でやれることは何でもやるというスタンスで、国内外のクライアントとユーザー、同社にとって「三方よし」の関係を築こうとしている。

  
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