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2018年12月7日

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朴承珉 (パク・スンミン)

在韓ジャーナリスト

在ソウルジャーナリスト。時事通信ソウル支局記者を経て、「文藝春秋」「週刊文春」のソウル特派員。長年、北朝鮮問題をウオッチ。平壌や開城工業団地、板門店、金剛山など7回以上北朝鮮入りして取材。日韓メディアに寄稿している。

 保険料負担と給与特典の有利・不利によって選択的に加入の資格を取得できるため、韓国人との公平性問題が生まれる。英国は6カ月以上、ドイツは協約を締結した国の国民だけが健康保険の加入が許可されている。韓国も加入許容の期間を増やすなど、基準を強化すべきだという声が出ている。

 外国人は高額の治療を受け、保険料を納めなくても所得や財産などを把握し難く、滞納保険料の賦課や不当な利益金の回収が容易でない。このような制度の弱点を悪用し、治療目的で韓国入りし、高価な治療を受け、健康保険料を納めず、出国する事件が起きている。

「虫がいい外国人患者を防止できるよう法改正を推進する」

 崔議員は9月30日、外国人が地域加入者として健康保険に加入できる最小の滞在期間を6カ月以上に変える内容の"国民健康保険法一部改正法律案"を代表発議した。「健康保険は国民の健康を守る経費であるだけに財政健全性が重要だ」とし、「虫がいい外国人患者を防止できるよう法改正を推進する」(同議員)

 このような問題を補完するため、保健福祉省が外国人健康保険の加入と資格管理体系を改善する案を盛り込んだ“国民健康保険法の施行令及び施行規則”改正案を10月8日までに立法予告した。診療目的で韓国に入国した後、健康保険に加入して少ない保険料だけを納め、高価な保険の恩恵を受ける外国人が相次いで発生する問題を解決するためだ。

 改正案を見ると、現在は韓国内に3カ月以上滞在している外国人及び在外国民は、個人の必要によって健康保険に地域加入者として加入することができるが、今後は6カ月以上滞在すれば地域加入者として義務的に加入しなければならない。また、これまでは外国人の国内所得や財産の把握が容易でなく、健康保険料を相対的に少なく納めていたが、このような問題も改善される見通しだ。外国人地域加入者の世帯に対しては、前年度の健康保険加入者の平均保険料以上を納めるようにした。

 外国人が健康保険料を滞納した場合、効果的な徴収手段がなかったという指摘を受け入れ、今後は滞在期間の延長許可、再入国など各種審査で不利益を与えることにした。ただ、国民に準ずる待遇を受ける永住権者、結婚移民者の場合、現在と同様、保有する所得や財産によって保険料を課す。

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