都会に根を張る一店舗主義

2015年3月31日

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 そしてこの店は、目下、日本中でただ一軒、鳴子の米、ゆきむすびだけを扱う店なのだ。

 その鳴子の米は減農薬で、わざわざ手刈りし、地元の方言ではほんぎゃと呼ぶ杭かけによる天日干しをする。大変な手間だが、そうすることでいっそう米がおいしくなるのだという。そのほんぎゃの大判写真が貼られ、壁には、鳴子の米づくりの四季を綴る写真を展示、棚には鳴子こけしが並び、テーブルにも、鳴子温泉のパンフレットが置かれていた。

店の奥には、鳴子の地元では「ほんぎゃ」と呼ぶ稲の杭がけの場面。そのとなりには、鳴子の名物、こけし。鳴子の米づくりの様々な場面も展示されている

 この店で、ゆきむすびを味わった人には、ぜひ、一度、鳴子温泉に足を運ぶことをお薦めしたい。かつては、近郊の米農家の湯治場として栄えた歴史を持つ温泉場にとって、鳴子の米プロジェクトは、農家への恩返しでもある。先の旅館『みやま』や『大沼旅館』などにも、連泊しやすいいわば裏メニュー、湯治値段がある。そして、炭酸泉の美人の湯から、火傷の治療に通う蛇の湯まで、多様な泉質を巡ることもできる。そして、農家レストランや商店街の店を含め、ほとんどの旅館で、地元の「ゆきむすび」を味わうことができる。

  
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