家電口論

2015年6月26日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 家電の評論をしている関係上、折に触れ、色々なメーカーさんの新型テレビを見ます。キレイですね。いろいろ言い始めると切りがないことも事実ですが、国内メーカーの画質で「なっていないなぁ」というのがほとんどありません。

 キレイです。特に、シャープの4Kモデルはとてもキレイ。「このテレビで起死回生の逆転ホームラン、シャープも安泰!」と言いたいのですが、そんな雰囲気にならない。なぜでしょう。

NHKの技研公開で見た8Kもスゴイ。でも……。

 NHKは世界でも有数の放送技術研究所を持っています。毎年5月末に技術発表を行います。技術発表と言っても堅苦しくはないです。どちらかというと、文化祭での発表会の雰囲気に近いです。今年のテーマは”8K”。

 チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第三楽章のデモを見ました。これはスゴイ。音声は、ピンとこない22.2chとなるのですが、まぁもう桁が違うという感じです。8Kの映像と相まって、ステージ上にいるようです。

彼がキープレイヤーか!? (画像:Getty Images Sport)

 「2020年のオリンピックは、やっぱ8Kかなぁ」とも思うのですが、だからと言って4Kを買いに走ろうとは思いません。何故でしょう。ロードマップというものがあります。

 数年後、そうなるはずだと言うわけです。一番有名なのは、「ムーアの法則」。一時期一世を風靡しました。これ以降の風潮ですかね。「ロードマップ」を求めて、それを基に動こうとする風潮は。

 少なくとも全体の動きが把握できますので、便利なことは便利ですし、一つの組織、会社だけではどうにもならない場合は絶対に必要です。

 放送の場合、総務省の「情報流通行政局衛星・地域放送課」が主催しロードマップ策定を行います。総務省は、国内の電波を司りますから、政策の一つと言えるかも知れません。総務省が、関連会社及び、大学教授などの専門家を招集し、作り上げるのがロードマップです。いろいろありましたが、放送のデジタル化は、そのロードマップ通りに行われたわけです。

 2014年に、4K・8Kのロードマップが前倒しされたことはご存じだと思います。「『2020年の目指す姿』。東京オリンピック・パラリンピックの数多くの中継が4K・8Kで放送されている。

 また、全国各地におけるパブリックビューイングにより、東京オリンピック・パラリンピックの感動が会場のみでなく全国で共有されている。4K・8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K番組を楽しんでいる」と、付け加えられ、スケジュールに実験的取り組み開始、試験放送開始、実用放送開始を割り振ったものです。

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