WEDGE REPORT

2015年12月10日

»著者プロフィール
閉じる

ジョン太郎 (じょん・たろう)

現役金融マン

大手銀行入社後、日系・外資系の様々な金融機関で、商品開発や戦略企画などの要職に就く。投資信託や不動産ファンド、ヘッジファンド、機関投資家の自己資金運用など様々な分野で投資・運用ビジネスに携わり、株式・債券・為替・REIT・不動産・コモディティ・デリバティブ等、多種多様な金融商品に精通。2005年より、ブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」を開設。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわる様々なトピックをわかりやすく親しみやすい言葉で解説し、人気を博している。近著に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」。そのほか、マネックス証券の「マネックスラウンジ」にてコラム「お金の相談室」連載中。著書に「ど素人が読める決算書の本 第2版」「ど素人がはじめる投資信託の本」(いずれも翔泳社)がある。http://jovivi.seesaa.net/

 

 いよいよ来週、米国が利上げに踏み切ることがほぼ確実視されている。 米国が利下げ・金融緩和路線から反転して利上げを行うのは前回2004年以来のことだ。世界は米国の利上げ局面入りを10年以上経験していないことになる。

iStock

 様々な憶測が飛び交い、不安がうごめき、市場が神経質に動くのも無理はない。人々は不安でいっぱいの利上げ局面入りを前に、未来を教えてくれる人の言葉に熱心に耳を傾ける。未来から来た人のなどいないのに。バーナンキ前FRB議長が2013年6月に「出口」という言葉を口にし、金融緩和路線から金融引き締め路線への転換を示唆して以来、筆者も様々な人が語る「利上げ後の未来」を耳にしてきた。

利上げ後には結局
円安になるのか? 円高になるのか?

 特に多くの人が関心を寄せるのは、利上げ後には結局、円安になるのか、円高になるのか、ということだろう。「過去の利上げ時を振り返ると、利上げ後に円高が進んだ」という話も耳にする。もちろん、筆者も未来から来た人間ではないので 未来のことは知らないが、過去に何が起こったのか、はご説明できる。

 筆者が見聞きした「利上げ後の未来」の多くは、過去の数々の利上げ局面に当てはまらないばかりか、前回の利上げ局面にすら当てはまらないことも結構あったので、過去に起こったことをご説明するのは、読者の皆さんがこうした未来予想をスクリーニングする上である程度お役に立てるのではないかと思う。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る