Wedge REPORT

2015年12月10日

»著者プロフィール

 いよいよ来週、米国が利上げに踏み切ることがほぼ確実視されている。 米国が利下げ・金融緩和路線から反転して利上げを行うのは前回2004年以来のことだ。世界は米国の利上げ局面入りを10年以上経験していないことになる。

iStock

 様々な憶測が飛び交い、不安がうごめき、市場が神経質に動くのも無理はない。人々は不安でいっぱいの利上げ局面入りを前に、未来を教えてくれる人の言葉に熱心に耳を傾ける。未来から来た人のなどいないのに。バーナンキ前FRB議長が2013年6月に「出口」という言葉を口にし、金融緩和路線から金融引き締め路線への転換を示唆して以来、筆者も様々な人が語る「利上げ後の未来」を耳にしてきた。

利上げ後には結局
円安になるのか? 円高になるのか?

 特に多くの人が関心を寄せるのは、利上げ後には結局、円安になるのか、円高になるのか、ということだろう。「過去の利上げ時を振り返ると、利上げ後に円高が進んだ」という話も耳にする。もちろん、筆者も未来から来た人間ではないので 未来のことは知らないが、過去に何が起こったのか、はご説明できる。

 筆者が見聞きした「利上げ後の未来」の多くは、過去の数々の利上げ局面に当てはまらないばかりか、前回の利上げ局面にすら当てはまらないことも結構あったので、過去に起こったことをご説明するのは、読者の皆さんがこうした未来予想をスクリーニングする上である程度お役に立てるのではないかと思う。

関連記事

新着記事

»もっと見る