今月の旅指南

2016年5月20日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 静岡県富士市にある旧東海道14番目の宿場町、吉原宿。この地に本格的な夏の到来を告げるのが、「おてんのさん」の名で親しまれる「吉原祇園祭」だ。6つの神社が合同で行う祭礼で、各町内の計21台の山車や屋台が引き回され、期間中20万人の人出で賑わう。

日が落ちると山車がライトアップされ、祭りの熱気も最高潮に (写真提供・富士市)


吉原祇園祭イラストマップ実行委員会の佐野荘一さんによると、

 「かつて海沿いにあった吉原宿は、高潮などの被害で内陸へと所替えをしてきた歴史があります。現在の場所には天和2年(1682)に町並みが形成され、鬼門の方角に置かれた天満宮で盛大に行われるようになった天王祭が、祭りの起源の一つといわれています」

 見せ場となる山車の引き回しは、11日が13時からと18時からの2回、12日は18時から繰り広げられる。山車同士がすれ違う場面では、太鼓や鉦(かね)を負けじと打ち鳴らす迫力満点の競い合いが見られる。また、各町内の腕自慢が2人1組で挑む宮太鼓の競演や、笹の葉を括(くく)り付けた独特の神輿を激しく揺すって災厄を祓いながら進む、荒々しい神輿の渡御も必見だ。

 メイン会場となる吉原本町通りは2日間にわたり13時から21時まで歩行者天国となり、200軒以上の露店がずらりと並ぶ。お囃子の音色とともに、夏祭りの熱気を肌で感じてみたい。

●吉原祇園祭
<開催日>2016年6月11日~12日
<会場>静岡県富士市・吉原本町通り
          (岳南鉄道岳南線吉原本町駅下車)
<問>吉原祇園祭に関して☎0545(30)7145
        http://www.yoshiwara.net/gion/info.html

*情報は2016年4月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2016年6月号より

 

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