2024年4月27日(土)

大澤亮のキャリアアップ術 ~ 40歳で後悔しないためのキャリア選び~

2016年7月15日

 最後に、スキルと資格の関係について触れると、どの資格でもスキルに直結するものはほぼないと言えます。冒頭で話した通り、実務で使えるようになってはじめて資格は活きます。英語も例外ではありません。

 英語が得意で、努力してTOEICで満点をとれたとしても、履歴書に書けることで転職等の際に1次審査は通りやすくなる、というメリットはありますが、ビジネスの現場で使えるかどうか、というとまた別の話となります。

 英語を必要とするポジションで求められているのは、使える英語プラスその業務での付加価値であって、TOEICでの高得点ではないのです。こうした上記の4つの視点から、英語の資格は、まず、日本人は避けるべき資格なのです。

なんとなく不安だからではダメ

 ただし、お断りしておくと、私は海外で活躍したいという日本人を応援したくないわけではなく、むしろ大学時代に留学を経験し、商社勤務時代にもアフリカ タンザニアでの駐在も経験した身としては、そうした志高い日本人は個人的にも大好きで、心から応援したいと思っています。

 ただ、「なんとなく将来が不安だから」とか「TOEIC900点とれればキャリアも年収もあがる」などと安易に考えて英語に取り組むべきではない、ということをお伝えしたく第1回目の連載とさせて頂きました。

 では、良いスキル・資格とはなんでしょうか?
このあたりはまた次回以降にお話できればと思っています。

  
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