赤坂英一の野球丸

2016年11月9日

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 「それぐらい、日ハムに行ったら、開放的な気持ちになるんですよ」と語っていたのは、やはり巨人から日ハムへトレードされ、04、05年と2年間プレーした入来祐作・ソフトバンク三軍投手コーチ。「最近では日ハムも人気球団になったとはいえ、マスコミの注目度や世間の風当たりとなると、巨人とは全然違います。はっきり言って、日ハムは気楽。比較にならないくらい気楽ですもん。羽目を外して遊んでいも、誰かに見られてるんじゃないかとか、こんなところを週刊誌に写真を撮られたらヤバイとか、そんなこと、何にも気にする必要がないんだから」というのだ。

選手を伸ばすファンの気質

 この独特の居心地のよさは、札幌ならではのファン気質も大きな要因だろう。例えば、札幌ドームの試合では、日ハムの投手が投げていて、カウントがボール3になると、スタンドから拍手が起こる。巨人の本拠地・東京ドームでは「ちゃんと投げんかい!」「ストライクを入れろ!」といった野次のひとつも飛ぶ場面だが、札幌のファンは逆に「こういうときこそしっかりして!」と温かい声援を送ってくれるのだ。06年に巨人から日ハムへトレードされ、1年間だけ投げた岡島秀樹も、「日ハムではボールが先行しても、気にせずに投げられた」と話していた。おかげで自分の投球に自信を持ったことが、メジャーリーグでの成功にもつながったのである。

 巨人時代の大田は、常に周囲の期待に応えようとしてがんじがらめになっているように見えた。日ハムではまずノビノビと、溌剌とプレーすることを心がけてもらいたい。

  
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