今月の旅指南

2016年12月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《フローラ》 1515年頃 油彩 カンヴァス
フィレンツェ・ウフィツィ美術館蔵
© Gabinetto Fotografico del Polo Museale Regionali della Toscana

 「アドリア海の真珠」と称される風光明媚な水の都、イタリアのヴェネツィア。古来、海洋交易の拠点として繁栄を極め、15~16世紀にはルネサンス美術の中心地の一つとして、「ヴェネツィア派」と呼ばれる優れた画家たちを輩出した。巨匠ティツィアーノをはじめ、ヴェネツィア派にスポットを当てた展覧会が、東京都美術館で開かれる。

 本展では、ヴェネツィア・ルネサンス初期から、ティツィアーノの影響を受けたティントレットやヴェロネーゼまでの流れを、約70点近くの絵画や版画で振り返る。

 今回出展されるティツィアーノ作品の中でも必見なのが、日本初公開の「ダナエ」だ。神話がモチーフの魅惑的な裸婦像で知られ、ミケランジェロがこの絵を称賛したともいわれる。また、ティツィアーノの初期の代表作で、きめ細かい肌の質感の女性像が印象的な「フローラ」も見どころの一つ。

 このほかにも、ティツィアーノの師で、初期ヴェネツィア派の指導者、ジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子(フリッツォーニの聖母)」や、ヴェロネーゼの「聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者聖ヨハネ」などの名品が並ぶ。近代絵画にも多大な影響を与えた、明るく豊かな色彩と自由な筆使いのヴェネツィア派の魅力を満喫できる。

●ティツィアーノとヴェネツィア派展
 <開催日>2017年1月21日~4月2日
 <開催場所>東京都台東区・東京都美術館(山手線上野駅下車)
 <問>☎03(5777)8600
  URL:http://www.tobikan.jp/
       http://titian2017.jp/

*情報は2016年11月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年1月号より

 

 

 

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