「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2017年3月29日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 前回の終わりに書いた「秋津・地域であそぼう!」教室は、今年で13年目になります。

 この教室は、もともとは国の「地域子ども教室推進事業」として14年前に3年間の時限付きで開始されました。

 完全学校週五日制の実施から1年後、増えた休日の子どもたちの居場所を地域で担ってもらおうとの意図からでした。

 当初から関心が高く、全国の自治体や各種の少年少女の団体などが実施し始めました。

「地域子ども教室推進事業」を国から委託され

 国が開始して初年度の終わりころのこと。

 ある人を介して、事業主体の文部科学省の室長が秋津で1997年に立ち上げた全国組織の「学校と地域の融合教育研究会(融合研)」に対して、この事業を融合研として受けてくれないか、とのお誘いがありました。

 融合研は、任意の民間組織であり社団法人などの法人格を持っていません。

 「それでも構いません」とのことから、内部で検討し融合研として受けることになりました。

 全国の会員に公募すると、北海道から九州までの28もの実行委員会の組織が立ち上がり、2年目は32の組織に増え、現在でも独自に20数組織が継続しています。

 そのひとつに、秋津コミュニティが融合研から再委託の形で受け、「秋津・地域であそぼう!」教室を開始しました。

 そして、年間の開催日数240日と、通常の学校の開校日が約200日であることから学校よりも開催日が多いことも、この教室の特長です。

「秋津・地域であそぼう!」は、学力格差の抑制に寄与?

「秋津・地域であそぼう!」教室に通っていた子達の小学校卒業お祝いパーティを秋津小学校コミュニティルームで開催

 数年前に、「秋津・地域であそぼう!」のひとつであり、ワイフが主催する水彩画教室でこんなことがありました。

「今日の○子ちゃんね、1円とか5円とかをじゃらじゃら出したのよ!」とワイフはうれしそう。
「なんで100円玉じゃないの? ってきいたらね、『だって、お母さんにもらいわすれたから貯金箱からもってきたの』と○子ちゃん。
「あぁ、この子にとってここが居場所なんだなぁと思い、うれしかった!」とワイフがいいました。

 このことをワイフからきき、同時に子どもたちの「学力格差の抑制」に寄与しているのではないだろうか? と思い始めました。

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