オトナの教養 週末の一冊

2017年3月31日

»著者プロフィール
著者
閉じる

中村宏之 (なかむら・ひろゆき)

ジャーナリスト

1967年生まれ。91年、慶應義塾大学経済学部卒、読売新聞東京本社入社。ロンドン特派員、米ハーバード大学国際問題研究所研究員、経済部デスク、調査研究本部主任研究員などを経て2017年4月より読売新聞東京本社メディア局編集部次長。『御社の寿命』、『世界を切り拓くビジネス・ローヤー』、(いずれも中央公論新社)など

 原稿や論文に限らず、納期や工期など世の中のあらゆる仕事に締め切り(以下〆切り)がある。多くの人がその〆切りを意識して、必死に間に合わせるためにさまざまなストレスを感じているが、〆切りにどう向き合い、仕事を進めていけばよいのか。その秘訣を『〆切仕事術』という本にまとめたブックライターの上阪徹氏に聞いた。

――〆切りについての本を書こうとしたきっかけはどんなことだったのですか。

『〆切仕事術』
(上阪徹、左右社)

上阪:私が〆切りを破ったことがないということを聞いた編集者からご依頼をいただいたのがきっかけです。私はフリーランスとして20年間出版界で仕事をしていますが、一度も〆切りに遅れたことがありません。その一方で、〆切りに苦しんでいる人がたくさんいると聞きます。そうした人たちに向けて書いてみようと思いました。

――私たちの仕事もそうですが、書く仕事において〆切りは絶対で、破る人がいるとはにわかに信じられないのですが。

上阪:平気で破る人がいるのは確かです。私には正直、守れないという感覚がわかりません。〆切りを守っていると良いことばかりです。催促にびくびくしなくていいし、コミュニケーションも円滑になる。ストレスもない。利点ばかりですから、守ったほうが余程いいのにと思います。

――本書の中に、全体の〆切りを守るためには、まずは自分なりの〆切りを作って、それに沿って作業を進めてゆくとよいという指摘があります。この部分は非常に印象的でした。

上阪:現実に締め切りに追われている人は多いです。でも、人が決めた締め切りだとつらく感じるかもしれませんが、自分で決めたものならそうではない。〆切りに追われるのではなく、自分で〆切りを追いかけるようにすればつらくないんです。あとは、自分にご褒美をあげること。本1冊、書けるとホッとしますが、本づくりには時間がかかります。そこで、自分がホッとするタイミングをいくつか作るために、自分なりに作業を分割して〆切りを作っています。そうするとラクですし、楽しみながら前に進んでいけます。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る