ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2017年2月16日

»著者プロフィール
著者
閉じる

小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 小川大介です。2017年も2月半ばとなり、春の訪れが少しずつ意識されるようになってきました。

 この2月という月は、中学入試、高校入試、大学入試の話題が集中する月であり、中学受験塾の新年度が開始される月でもあるため、「学力」や「成功」といったことが強く意識される月だと思います。

 私が代表を務める個別指導教室SS-1でも、今年も数々のドラマが見られました。教室の講師たちはいま、余韻と感慨にふけりながらも、新たなご相談者を前に気持ちを引き締め直しているところです。

育つのは本人自身

 そうした教室の様子を見ていると、親子で力を合わせて困難を乗り越え合格をつかんだ、ご家庭の努力の積み重ねを尊く感じると同時に、改めて思うのは、「やるのは本人」ということです。

(iStock)

 部下を育てるにも、子どもを育てるにも、教える側がいくら力を注ぎ込んだとしても、「育つのは本人自身だ」という真理がくつがえることはありません。

 受験でも、仕事でも、本番の舞台に上がるのは本人自身であり、発揮するのも本人の力と経験です。

 育てることに熱が入ると、つい勘違いをしてしまうのですが、人が育つのは教える人が何かを与えたからではありません。パソコンなら新しいソフトをインストールすればすぐに新機能が使えます。メモリを増設すればすぐにパワーアップします。

 でも人はそんなわけにはいきません。新しいスキルが使えるようになるにも、思考力や突破力がパワーアップするにも、すべては本人の取り組みが決めることです。教え導く側が出来ることは、きっかけを与えること、方向付けを手伝うこと、支えること、など間接的な関わりでしかありません。

 親が見ていい本だと思ったからといって、新しい参考書や問題集を次々に買い与えたとしても、それだけで子どもの力が上がることはありえません。本人がその本を気に入って、集中力を発揮しながら学習して、得た知識や力を使ってみて初めて成果が生まれます。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る