定年バックパッカー海外放浪記

2017年7月16日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

トランプ氏の時代錯誤的保護貿易論がどうしてアメリカではまかり通るか

 産業構造の変化についてゆけないアメリカの白人労働者階級は没落。他方で新興のIT産業ではインド人や東欧人など多数の優秀な若者が高報酬を目指して合法的に移民してくる。金融、宇宙航空産業などでも専門的知識・技能のない白人労働者は“対象外”。

 元電気技師がグローバルなメガトレンドそのものを否定していることが理解できた。先日の元不動産屋と同じ論理である。自由貿易や経済のグローバル化に真っ向から“ノー”を掲げたトランプ氏は現代のドン・キホーテであると思うが不思議なことにアメリカの専門家の経済学的視点からのトランプ批判をあまり聞かない。

 米国にはノーベル経済学賞を受賞した世界的権威が何人もいるのになぜトランプの主張する“保護貿易を手段に製造業を米国に呼び戻し雇用を拡大して米国経済を強くする”という現代の経済学においては全く間違いだらけの馬鹿げたロジックに何も反論しないのか不思議である。

プールで泳いでいた女性はトランプ支持

 5月13日(金)。カリフォルニア州のメキシコとの国境に位置するEl Centroのモーテルのプールで泳いでいた。夕刻であるが太陽は燦々と輝きなかなか沈まない。プールでは肥満気味の女性と二人しか泳いでいない。

Solton Seaの浜辺。干上がった魚の死骸が波打ち際に続いている

 暇つぶしに女性としゃべっていたらカリフォルニアのオレンジ郡に住んでいるという。レンタカーで走行中に交通事故に遭遇して走行不能になったので一番近いEl Centroに泊まって翌日午後に代車が来るのを待っているという。

 オレンジ郡といえば高級住宅地が広がる豊かな土地柄である。カリフォルニア州というと環境規制にうるさく進歩的知識人が多いという印象があるがオバサンによるとオレンジ郡は保守的で共和党支持者が多いらしい。

バルコニーにトランプ氏応援ポスターが掲げられている

 彼女は海兵隊司令部で会計事務をしておりトランプ支持だと明言した。メキシコからの不法移民やイスラム教徒の危ない連中は米国社会の安寧を脅かす存在であるので断固たる処置を主張しているトランプ氏を支持すると理由は明確であった。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る