WEDGE REPORT

2019年1月19日

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多様な人材を選定する仕組みづくりを

 多様な中国人の確保という点では、もっと地方出身者が留学しやすくなるよう、受け入れ時に配慮すべきだ。大学院に留学生が来る場合、中国で良い大学を出ている学生だと、基礎学力が高いだろうと、選考の評価が左右されたりする場合もあるだろう。しかし、中国の受験制度は平等ではなく、沿海部の都市の学生を優遇する形でできている。どこの戸籍を持っているかで、大学に入る基準が変わってくる。

 農村部出身の学生には、本来優秀でありながら、良い大学に入れないケースが少なからずある。そのことを理解せずに審査しているのではないか。沿海部にも優秀な人は多いけれども、内陸部の恵まれていないが、頑張る力のある人を受け入れる仕組みをつくった方がいい。

 かつての教え子で、日本留学のためのコンサルティングをしたり、塾を経営したりしてている中国人がいる。中国の地方に、営業で訪れていると聞く。人材の多様化のために、そういった業者の意見を聞くということも必要ではないか。どういうルートでどんな留学生が来ていて、もっと多様な人材に来てもらうにはどういう政策が必要かということを、そういう業者の話も聞いて検討してはどうかと思う。

 国内の人口減少とグローバル化の流れは止まらないだろうから、会社も大学も、国際化をもっと急ピッチで進めなければならないだろう。私は中国を専門にしているので、中国語で行う授業を増やしている。大学にとっては、中国語や英語などの多言語での授業や論文などの執筆活動を増やしていくことが、大切だろう。企業にとっては、国籍に関係なく優秀な人材を登用するということが、一層重要になる。(談)

  
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