世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年11月12日

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 しかし、中国空母の指揮官であるZhang Zheng上級大佐は、中国の空母が充分な経験を積んでいないことを認め、今後とも訓練の必要なことを強調した。特筆すべきは、彼がそれを流暢な英語で話したことであり、それは、時間がかかっても、中国海軍が将来は、現在と違う形に変貌することを示唆している、と指摘しています。

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 筆者の言うとおり、中国が一個の中古の空母を就役させたからと言って、当面は軍事バランスに大きな影響も無く、また、運用未熟のため数々の失敗もあるかもしれません。また、中国のGDP の伸びの停滞が予測される中で、どこまで目標が達成されるかどうかも分かりません。

 しかし、他面、中国が最優秀の人材をこの計画に配備し、種々の困難に正面から挑む姿勢であることもまた事実でしょう。

 十数年前、中国が20機前後の第四世代戦闘機を導入した時は、まだ飛行訓練の最中であり、日本の保有した200機のF-15に敵すべきもなかった。しかし、現在は、中国の第四世代機は400機になんなんとしており、尖閣上空の制空権も、米国の援けなしの日本独力では危うくなっています。今は脅威でなくても、十数年後、中国の空母機動部隊が東シナ海を闊歩する時代が来る可能性もあるでしょう。

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