世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年2月18日

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 しかし、最近の中国側の論調を見ていると、民主主義体制よりも現在の中国の体制の方が優れている、あるいは、中国の体制は自由民主主義体制が行き詰った場合の代替体制を示唆しているというような論調が増えています。

 現時点では、中国が民主化し、世界中が民主化して、戦争が無くなる、というフランシス・フクヤマが描いた世界像は過去のものとなりつつある感があります。

 経済改革については、革命前のソ連と中国を比べれば、中国の方が伝統的な商業国家であり、政府が規制を緩めさえすれば、自発的な経済発展が起こる、ということは十分予想されました。しかし、政治制度となると、中国数千年の伝統は、官僚支配による中央集権国家であり、自由民主主義体制に向かう内発的な伝統は無いように思われます。経済改革の次は政治改革というのは、ナイーヴな米国的原理主義の発想ではないでしょうか。

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