定年バックパッカー海外放浪記

2016年1月10日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

地方を巡り普段着の韓国を探る
・期間:2014年8月30日~10月2日
・旅行費用:12万円

ミシリョン峠遥かなり

 9月19日 承前。観光地図で検討すると襄陽から雪嶽山脈を越えて麒蹄(インジェ)という最初の町まで直線距離でも70キロ超だ。最高峰の雪嶽山(ソラクサン)は1708mであり、山越えルートの最高到達地点の弥矢嶺(ミシリョン)峠は周囲の地形から推測すると標高1200mではないか。韓国全土の観光地図しか手持ちがないためルートの詳細が把握できない。いずれにせよこの山越えが今回の自転車旅の最難関である。

かなたに奇岩が聳える雪嶽山脈を望む。弥矢嶺(ミシリョン)峠を目指し西進 一路

 午前7時出発。国道7号線を一路北上、30キロ先にある束草(ソクチョ)までひた走る。結構アップダウンがきついが日没前に麒蹄まで到達するために先を急ぐ。束草は“冬のソナタ”で有名になった海辺の景勝地であるがパス。束草から北朝鮮国境にある高城展望台まで60キロである。本来であればこの展望台から北朝鮮を望見する計画であったが断腸の思いでギブアップ。束草市街地から雪嶽山脈が遠く高く聳え立っているのが見える。時刻は8時半。ここから国道56号線の上り道をひたすら西進する。

 このあたりから道路の案内標識が少なく他方で観光地図はほとんど参考にならない。一路西進していた国道が行き止まりとなり南北に分岐している。雪嶽国立公園方面という標識があったのでそれに従い一時間ほど急峻な山道を登る。次第に道が細くなり何度かトンネルをくぐり国立公園管理事務所に到着。なんとそこからは登山道になっている。管理事務所で確認すると一時間かけて登ってきた道を分岐点まで引き返さねばならないことが判明。時計はすでに10時を回っている。どっと疲れが噴き出す。

 気を取り直して分岐点まで戻り、上り坂をゴリゴリと登ってゆく。奇岩に覆われた雪嶽山脈がどんどん大きくなってくる。同時に坂が次第にきつくなり遂に自転車を降りて押して歩くことに。時計は11時半を指している。

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