ネット炎上のかけらを拾いに

2016年6月7日

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「100万件の批判」は誤報では?

 さて、実際にどのように炎上したのだろう……と「オギ・ブロ」のコメント欄を見に行った。どの投稿にも平均して50件~300件ほど、多いときで1300件ほどのコメントがついていたが、尾木氏を批判するコメントは見つけられなかった。恐らく、著名人ブログの批判コメントはすべて削除してくれると噂されるアメブロの行き届いたサービスによるものなのだろう。

 それでは誰が炎上と言い出したのだろう? 尾木氏は6月6日放送のTBS系「白熱ライブビビット」に生出演し、「見つかって大喜びでブログを書いたら『今まで親のことを虐待だと言っていたのに、急に喜ぶとは何事か。まず親に謝れ』とワッと炎上したの。2日間で(批判が)100万件超えましたから」と語ったという(『尾木ママ、2日間で100万件批判の大炎上......発言が文脈と異なる形で拡散されたと生釈明』トレンドニュースより引用)。

 トレンドニュースでは「(批判が)」と注釈し、タイトルにもつけているが、これは恐らく「(ページビューが)」の間違いだろう。ブログに書き込まれたコメント数は多くても1投稿につき1300件ほどだからだ。また、コメント欄には先述の通り批判コメントは残っていない。尾木氏が目にした批判コメントは、運営側が削除する前のものだったのだろうか。もしくは、Twitterなどで批判を目にしたのだろうか(ただし、尾木氏はツイッターアカウントを持っていない)。ちなみに本稿でここまでずっと「炎上」と「」付きで書き続けているのは、実際にブログのコメント欄が炎上しているのを見ていないからである。

 とはいえ、尾木氏が自分で「炎上」と言っているのだから、実際に何らかのかたちで尾木氏は大量の批判を目にしたのだろう。

 尾木氏はもともと月に200~300件ほどの記事を公開するほど投稿の頻度が多い。今回の事件に関しても、発生翌日の5月29日に「行方不明ではなく置き去り」と報じられた後から6月5日にかけ、この事件に関する記事だけで12件の投稿をアップしていた。

 ブログ上で小まめに時事ネタへの突っ込みを入れる尾木氏は、以前から一部メディアからご意見番として重宝されている。しかし今回に限らず危なっかしいコメントも多い。昨年夏には東京五輪エンブレム問題に触れ、「デザイナーに入るお金 200億円!」とネット上のデマをそのまま信じたかのような投稿を行い、のちに謝罪した。こういったことがたびたびあり、その都度情報の間違いを指摘されて謝罪している。恐らく、思ったことをすぐに書いてしまう性格なのだろう。

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