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2017年5月14日

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磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

1962年東京生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済新聞で証券部記者、同部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め、2011年3月末で退社、独立。現在、経済政策を中心に政・財・官を幅広く取材、各種メディアに執筆するほか、講演やテレビ出演、勉強会の主宰など幅広く活躍している。オフィシャルHP(http://isoyamatomoyuki.com/)

著書に『2022年、「働き方」はこうなる』(PHPビジネス新書)、『理と情の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP)、『国際会計基準戦争 完結編』(日系BP)、『ブランド王国スイスの秘密』(日経BP)など。共著に『オリンパス症候群 自壊する「日本型」株式会社』(平凡社)、『株主の反乱』(日本経済新聞社)などがある。

早稲田大学政治経済学術院(大学院)非常勤講師、上智大学非常勤講師。ボーイスカウト日本連盟理事。静岡県ふじのくにづくりリーディングアドバイザーも務める。

日経ビジネスオンライン(日経BP)、現代ビジネス(講談社)、フォーサイト(新潮社)、月刊 WEDGE(ウェッジ)、月刊 エルネオス(エルネオス出版)、フジサンケイビジネスアイ(産経新聞社)などに連載コラムなどを持ち、定期執筆している。

 水産資源の豊富な高知県室戸。この街に魅せられた青年は、海洋深層水を使い、青のりやアワビ、トコブシを育てるという循環型のビジネスを立ち上げた。地域の「お母ちゃん」と共に室戸の価値を発信している。

 きっかけは高知大学の構内で見かけた1枚の張り紙。学生向けのビジネスプランコンテスト『キャンパスベンチャーグランプリ』の募集だった。高知県の東南端、室戸岬の海に魅せられて単身移住し、地域起こしに取り組んでいる若者がいる。蜂谷潤さん、29歳。岡山県出身で、高知大学農学部の栽培漁業学科で海藻類の養殖技術を学んだ。フィールドワークで室戸に通ううち、ひょんなことから地域のひとたちを巻き込んだ起業に乗り出すことになった。

蜂谷潤さん

 室戸では深海から湧き上がる海洋深層水をくみ上げ、地域の目玉にしてきた。その海洋深層水を使った青のり栽培を高知大学が技術指導していた。蜂谷さんは指導教授に相談、これをビジネス化するプランを作って応募した。

 すると、四国大会で最優秀賞を受賞。全国大会でもテクノロジー部門大賞と文部科学大臣賞を受賞した。大学3年生の時だ。

 海洋深層水は室戸岬沖の水深340メートルでくみ上げている。光合成に必要な太陽光が届かないため、ミネラル分が豊富で、水温も低く年間を通じて一定しているのが特徴。しかも化学物質などによる汚染もほとんどない。

 清らかな冷たい水が不可欠な青のりの栽培には持ってこいなのである。養殖は陸上の水槽で行うため、天候にも左右されずに収穫できる。

養殖する青のり

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