使えない上司・使えない部下

2017年2月8日

»著者プロフィール
閉じる

吉田典史 (よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年から、フリー。
主に、人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。『悶える職場』(光文社)、
震災死』『あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)『封印された震災死』(世界文化社)など。

情報編集力を身につけている人は出世する

佐藤政人さん

 「使えない上司」として挙げられるのが、既得権を手放さない人です。管理職として部下を持つ身ならば、自分の仕事を定型化などして、皆がその仕事をできるようにしなければいけない。自らは、新しい仕事に挑戦していくべきなのです。そうしないと、部署の業績は上がりません。

 ところが、自分の仕事を部下にはさせないし、教えない。つまりは、変わろうとしない。「自分の仕事を部下にやらせてやる」と言わんばかりの態度の人もいます。こういう管理職が増えると、組織は疲弊するでしょう。

 この人たちは、「自分ファースト」なのです。自分のことが最優先で、部下のことなど、さほど考えていない。社長や役員は、そのあたりが正確に見えないのかもしれません。「自分ファースト」の管理職は、上手く立ち回る傾向があります。

 しかし、部下たちは自分のことしか考えていない姿を見抜いているのです。人事評価の「360度評価」を続けると、部下も上司を評価します。「自分ファースト」の管理職の姿が社長たちにも伝わります。こういう管理職は、やがては淘汰されていきます。本来、そうあるべきなのだと私は思っています。

 私が知る大企業の社長や役員には、管理職のことを正確に見抜くのが鋭い人がいます。眼力もさることながら、社内で様々な情報ルートを持ち、そこから精度の高い情報をつかみ、分析しているのでしょう。その意味で、いい情報源を得ているのだと思います。

 こういう情報編集力を身につけている人は、大企業では役員になることが多いように感じます。本部長や執行役員になると、そこに至るまでの実績などに大きな差はないものです。社長などからすると、情報に敏感な人を役員に昇格させることが多いと思います。社内・社外に精度の高い情報源をもっていると、人を評価するときだけでなく、ほかの仕事においても有利になります。

関連記事

新着記事

»もっと見る