特集:「地域のお宝」を発見する旅
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2018/10/26 菊地武顕
蒲郡産のアサリを入れたガマゴリうどんの発祥地の当店は、2代目のうどん研究から脈々と熱が受け継がれている。東京で修行し、各地を食べ歩いた4代目は大当たりした新メニューを考案。修行を積んで戻ってきた息子たちも新しい味を模索中だ。
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村瀬弘行( デザイナー)
2018/10/25 吉永みち子日本とドイツ。伝統工芸と現代アート。日本を飛び出した青年が出会ったのは、生まれ育った有松の面白さとベネチアで見たアートの衝撃だった。使い手を意識し風景や生活になじむデザインを送り出す。有松絞りの技術は新しい風に乗って可能性を広げていく。
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ぎをん萬養軒【京都】
2018/08/24 菊地武顕料理も守るものと変えるものを見極めないといけない。谷崎潤一郎『朱雀(すざく)日記』にも登場する老舗は、明治に木綿問屋の7代目が始めた。四条通から大和大路新橋に移転し、築百年以上の京町屋で伝統+歴史をスパイスに新しい挑戦に勤しむ。
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BUAISOUの藍染
2018/06/26 いであつしいつかは徳島の天然藍で染めたBUAISOUのジーンズを!青森・山形、近隣の町から集まった藍師・染師たちが発信する新世代の藍染は、東京や渋谷のお洒落なホテルのギフトショップに並ぶ。真っ青に染まった手を持つ彼らの顔は、のどかな空の下で晴れやか…
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赤のれん【神戸】
2018/05/24 菊地武顕鎖国からの開港に沸く神戸。目くるめく奔流の中で、初代・儀市はビフテキとビフカツの屋台を出した。齢わずか十代半ば、時は明治39年。進取の精神に富む神戸の気質は、時代に合わせて柔軟に反応していく店主へと受け継がれていく。
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ロトトの靴下
2018/04/26 いであつし靴下の生産4割を占める日本一の場所、奈良県。一生愛せる消耗品を目指して2014年、若きデザイナーから始まった台風の目は職人や靴下メーカーを巻き込んで世界を目指す。「日本製(奈良県産)」と刻印されたタグには携わる人々の熱い思いがにじんでいる。
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漢陽楼【東京・神保町】
2018/03/22 菊地武顕明治から大正時代、大陸からの留学生が行き交った東京・神保町に周恩来や孫文が故郷の味を求めて通った店がある。中国出身の初代より隔て日本人の4代目が繋ぐ味は、国同士の戦争を越えて市井を生きた人々の歴史と熱い交流がたっぷりと受け継がれている。
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宮城興業の紳士靴
2018/01/11 いで あつし英国・ノーサンプトンは、高級紳士靴メーカーの聖地。山形・南陽市には彼の地の技術を継承する会社がある。倒産寸前の経営状態を鑑み、多品種小ロットへ舵を取った。ぴかぴかの、粋でハンサムな紳士靴の人気は全国にぞくぞくとリピーターを増やしている。
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佐藤防水店のトートバッグ
2017/12/19 いであつし祖父の代から続くテント屋さんを継いだ4代目の元ラガーマンは、アパレル会社の経験をいかし工業用帆布で丈夫なトートバックの販売を始めた。入荷まで4カ月待ちの人気を誇る今、カフェやショップの経営で大分の若者を盛り上げる一役も買って出ている。
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うさみ亭マツバヤ【大阪】
2017/11/03 菊地武顕その名も知られる大阪・南船場こんこんさん。きつねうどんが生まれたのは大阪商業中心地の中。空襲・高度経済成長・バブル崩壊の日本の人々が時代を繋いで通ったうどん屋は、味わい深い優しい雰囲気を纏っている。
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石田製帽のパナマハット
2017/08/24 いであつし昭和30年代に流行し、近年若い女性の間で大ブームになったパナマハット。明治30年創業の石田製帽は、全国から声が掛かるほどの良質なパナマハットをブーム以前から繋いできた。若き石田4兄弟妹が4代目を務める今、美しいフォルムが岡山から生まれ続け…
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中清【東京・浅草】
2017/07/24 菊地武顕幕末、駿河の武士が身分を捨てて、江戸で屋台の天婦羅屋を始めた。平成の今、六代目は中庭に鯉が泳ぐ数奇屋造りの厨房で天婦羅を揚げる。一子相伝の名物・雷神揚げを継ぐ次代店主も修行を終え、世代は脈々と流れていく。
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シェ ・ ヤマライ【広島】
2017/06/06 菊地武顕建物の雰囲気・サービスマンの気持ち・料理。継続の肝はこの三つと言う山口代表は、広島県・江波山公園内のレストランを背に笑う。名物・オイスターヴァリエは大粒でミルキーな広島産、肉は質が高い東北地方から復興支援も兼ねて仕入れるようにしている。料…
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HITOYOSHIのシャツ
2017/06/05 いであつし分岐点は突然の親会社倒産。少数多種に舵を取った現在、立体裁断・縫製等の独自の技術は世界を魅了するシャツを作り上げる。今、人吉から最高級のお洒落が発信されている。
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KUSKA〈クスカ〉のネクタイ
2017/05/08 いであつし染色から縫製までハンドメイドで作られるネクタイ・クスカは、光を反射し美しい陰影をなす。高級ブランドと並べて扱われるこのブランドは京都丹後の小さな会社で作られている。サーフィンが趣味のイケメン社長が、丹後の海色のネクタイとともに待っていた。
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あつた蓬莱軒本店【名古屋】
2017/04/24 菊地武顕全国区の知名度を誇るひつまぶしは、旧東海道沿いの料亭で生まれた。歴史ある熱田神宮の傍で、江戸から平成の時代を通じて生まれた様々なアイデアや挑戦が老舗を支えている。
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2017/03/19 川手恭輔
丹後地方に記録的な大雪が降った2月の中頃、「丹後を日本のサンセバスチャンにする」と言う老舗醸造所の五代目に会いに行った。そこで、ビジネスの戦略についての興味深い話を聞くことができた。
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愛知ドビーのバーミキュラ
2016/11/04 いであつし予約が殺到し、入手まで半年以上もかかる国産ホーロー鍋。それで調理すると、素材の味がとびきりの美味しさになるそう。その秘密を探りに、ある兄弟を訪ねてみた。
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ループウィラーのスウェットシャツ
2016/08/27 いであつしループウィラーのスウェットは、極上の柔らかさで大人気だ。その生地を織り出す編み機は、ニット産業の荒波を潜り抜けた和歌山県の町工場にある。
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エミネントのパンツ
2016/05/29 いであつしスマートなシルエットと抜群の穿き心地、世界中のバイヤーが注目する国産のメンズパンツ。作っているのは長崎松浦にある工場。しかも手がけているのは女性職人たちだ。
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