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2017年12月17日

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樫山幸夫 (かしやま・ゆきお)

元産經新聞論説委員長

元産經新聞論説委員長。政治部で中曽根首相番、竹下幹事長番、霞クラブ(外務省)詰め、ワシントン特派員、同支局長、外信部次長、編集局次長、正論調査室長兼論説委員、産経新聞社監査役を歴任。2度のワシントン勤務時代は、ホワイトハウス、国務省などを担当、米国の内政、外交など幅広く取材した。

疑惑のあるところにリークが生じる

 トランプ氏に対する弾劾論は、就任当初から、そのさまざまな言動をめぐってくすぶり続けている。フリン氏の起訴でメディアや民主党は、「弾劾」の論陣を強めていることから、進展次第では、その流れが強まることになろう。

 弾劾といえば、1999年に当時のクリントン大統領が、米国史上2人目の弾劾裁判にかけられる不名誉を被ったが、その罪状は、大統領自身の不倫と、それについての偽証疑惑だった。法と倫理に反する深刻な問題ではあったが、いってみれば個人的な〝犯罪〟であり、ウォーターゲート、ロシアゲートとは質が全く異なる。

 ロシアゲート事件の捜査は今後、ミュラー特別検察官の下で佳境に入っていくだろう。検察官はすでに、フリン氏の他に、トランプ選対チームの元幹部ら3人をマネーロンダリングなどいわば別件で起訴している。これら被告、今後訴追される人物が、取り調べや法廷で何を語るか。
秘密の存在するところ、リークが必ずといっていいほど生じる。ジャーナリストなら、誰もが経験で知っていることだ。闇から闇に葬られるはずだった不祥事、犯罪がリークとメディアの報道によって暴露されるケースは、洋の東を問わず、枚挙にいとまがない

 〝21世紀のディープスロート〟の役割を、だれが演じるのだろうか。

  

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