WEDGE REPORT

2014年1月22日

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長倉克枝

ライター

 例えば、SCHAFTがやっている人型のロボットは今市場はゼロです。ただ、どこかで急速に立ち上がって大きくなると見ています。

 ロボットのハードウェアは結局コモディティ化してしまいますが、ソフトウェアを広げるためにまずハードウェアが必要です。最初は自分でつくるほうがいいが、どこかのタイミングでプラットフォーム開発に移行するのが正解と考えています。プラットフォームとは、ネットワーク内の巨大な知能とロボットの基盤ソフトウェア(OSCAR)が一体になったようなものです。

 このプラットフォームを押さえたビジネスが大化けする可能性があります。ロボットのハードウェア自体は量産して安くなれば、極端な話、無料でも配布してもよいかもしれません。それがなしでは不便でいられない状態にします。さらに、今後DNAや日々の生活スタイル、好みなどからその人自身のことがもっとわかるようになるでしょう。ロボットにとっては、主人のことがよくわかるので、「おーい」と呼ぶだけでロボットがお茶を出してくれる、といった未来になるかもしれません。

 僕の大きなビジョンの中では、ロボットは人間を理解した時に使う道具の一つです。

 2点目について、ACCESSを経営していたころから、常に技術の進化が必要と思っていました。良い技術であっても、進化をしないとすぐに追いつかれます。特許で抑えても、大企業が本気でやれば周辺特許を抑えられてしまいます。継続的に進化するものでないと、長期的なビジネスは成功しません。そうでない場合は割りきって、優位性があるうちに売ったほうが良いです。

 (進化する技術としては)最近は、ゲノム解析の分野に注目しています。まだわからないものが多い一方で、次世代シークエンサー(DNA解析装置)が安くなってきているので、ソフト面が発展するフェーズになってきています。

 (すでに遺伝子解析のサービスを始めるところもあるが)今わかっていることは限られているので慌てて追従する必要はありません。今は遺伝子と病気の関係に関心が集まっていますが、もっと生活に密着したことに興味があります。あ、こんなことにも使えるのか、ということをもっとやりたい。コストが下がればもっとほかのことにも使えるようになります。毎朝食べているじゃがいもやキャベツは自分に合っているのか? ペットにあげている餌は大丈夫か? 運動か音楽か、自分には何が向いているのか? など、調べればできることがたくさんあります。

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