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2014年9月18日

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弓野正宏 (ゆみの・まさひろ)

早稲田大学現代中国研究所招聘研究員

1972年生まれ。北京大学大学院修士課程修了、中国社会科学院アメリカ研究所博士課程中退、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。早稲田大学現代中国研究所助手、同客員講師を経て同招聘研究員。専門は現代中国政治。中国の国防体制を中心とした論文あり。

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【記事(1)2014年9月13日『博訊』ネット(抄訳)】

海外華僑向けサイト「博訊」網の本記事 親たちが心配そうに見送りしている

 9月6日以降、河南省出身の新兵が各地の部隊に赴き、入隊登録を行っている。質の高い兵士の入隊、兵士募集の清廉さ確保するために河南省軍区は少なからぬ措置を講じて兵士募集における腐敗現象の抑止を図り、一定程度の効果を上げてきたが、複雑な社会問題や暗黙のルール等の問題を全面的に解決することができておらず、汚職問題は依然としてとても深刻である。汚職問題発生の根源の一つは武装幹部(地方自治体の軍関連事務を担う官僚:筆者)や兵士受け入れ部門幹部の汚職であり、二つ目は入隊を奪い合うような競争があり、青少年の親が賄賂でもってコネを作ろうとすることがある。

 人口百万の県(日本では町レベルに相当する自治体:筆者)で募集する兵士は400人程度であり、少し大きめの郷や鎮(県よりも更に下級の自治体:筆者)では30人程度であり、入隊を許可された青年の90%が賄賂を贈り、合格した兵士の親は大体5000元程度(約8万5000円程度:筆者)を送るため、一人当たりの兵士につき武装部長が受け取るのは3000元程度(約5万円)で一度の徴兵で郷・鎮の武装部長は10万元(約170万円)程度受け取ることになるという。

 今年の新兵をまだ送りださないうちに河南省では少なからぬ郷・鎮の武装部長が捕まった。入隊する青年の親たちは皆、武装部において金品を要求されなかったかについて記入することが求められたため、親たちは皆、なかったと書き込んだが、後になって彼らは、本当はあったがとぼけたふりをしたと告白した。

 これほど多くの措置があっても意地汚い幹部たちを取り締まる事は無理なのだ。最近、国の状況は変化が激しいが、青年たちの兵役への情熱にも少なからぬ変化があり、部隊は兵士を充足させるのに十分な兵士供給源を確保している。変化の一つには兵役に就く際の基準が下がっていることであり、もし、お礼(自分の子供を入隊させるのに:筆者)の額が5000元を超えるのであれば一部の親は子供を入隊させるのをあきらめるということだ。

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