障害者アスリート~越えてきた壁の数だけ強くなれた

2015年2月24日

»著者プロフィール

 異なる競技ではあっても、スポーツという自己表現を持つスポーツマンたちは、共に楽しみながら心のバリアフリーを進めていった。

 その後、2014年12月のパートナーシップへと進展し、初期段階は障害者への理解を深める為YOKOHAMA TKMが横濱義塾の練習に参加し、パンクの修理方法や試合中に「ラグ車」が転倒した時の起し方、車椅子から「ラグ車」へのトランスファーの介助方法などを体験した。

 チームを支えるスタッフの役割は、そのまま障害者や障害者スポーツの理解に繋がる大切な学びである。

 横濱義塾で日本代表の若山英史はこう語っている。

 「ウィルチェアーラグビーはスタッフの支えがあってこそのスポーツで、選手とスタッフが一つになってチームとなります。試合を観たり、『ラグ車』を体験するだけではなく、スタッフの仕事を知ってもらうことによって、ウィルチェアーラグビーの深い理解に繋がります」

 「これからは機会を作ってYOKOHAMA TKMの試合だけではなく練習も見に行きたいと思っています。お互いに知らないことばかりですので、交流することによって学ぶことが増えていくでしょう。活動内容を深めていければいいですね」

 YOKOHAMA TKMの鈴木育美主将は「選手たちは四肢に障害がありますのでスタッフの手助けが必要です。そのスタッフの対応の仕方が勝敗にも繋がるとお聞きしましたので、役割の大事さが少しわかりました。何事も見ているだけではわかりません。実際に倒れたラグ車と選手を起したり、車椅子からラグ車へトランスファーさせていただきましたが、こうしたことは体験してみることが大事です。これからも少しずつ体験しながら理解していきたいと思っています」とその日を振り返った。

 またYOKOHAMA TKMのダイバーシティ推進活動の事務局を務める野毛伸子は「共に横浜市で活動しオリンピック・パラリンピックを目指す両チームが、ダイバーシティをテーマに交流することに意味があると思います。 私たちも練習や試合の中で大きな怪我を負うことがありますが、それは障害とは異なります。これから学んでいく様々な知識や理解を深めることによって、私たち一人ひとりが接する人たちへの思いが深まり、今まで以上にチームメイトを思う気持ちが強くなる等、人として、チームとして成長できる機会になると感じています」

 「でも私たちうるさいですからね、横濱義塾さんの足を引っ張らないようにしないといけませんね(笑)」

関連記事

新着記事

»もっと見る