あの負けがあってこそ

2015年7月21日

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 本稿はそれぞれのアスリートに競技人生最大の敗北(挫折や怪我も含む)を尋ね、その負けから何を学び、何を変え、どのように現在に至っているのか、その心のあり方に焦点を当てるという企画である。どのように試練を乗り越えたのかが一番のポイントとなる。

 しかし、今回のアスリートは経歴もさることながら、競技との向き合い方に独特の間合いのようなものを持っている。

 「競技人生最大の負けは?」という問いにも「あるのかな……」としばし固まり、

 「僕の場合は事故で足を無くしても、精神的に落ち込んで、そこから立ち上がって、頂点を目指す。みたいな感動的なストーリーはないですよ。試合に負けて落ち込んだ経験もないし……」

 この人にとって試練とはなにか、とても興味深い。 

サッカー少年「井の中の蛙」から全国へ

 堀江航(ほりえ わたる)1979年生まれ。

堀江航さん

 競技歴はサッカー、車椅子バスケットボール、車椅子ソフトボール、アイススレッジホッケー、ブラジリアン柔術と多彩である。

 まずは、その足跡を振り返ってみたい。

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