◎幼児期から始められて、小学校高学年でも遅くない!
理系が得意になる学習&生活習慣・41の実践的アドバイス!
「算数ができる=理系」とは限らない?単純な判断は子どもの可能性を狭めてしまう!
令和の時代に必要な「理系力」を親が理解し、子どもの可能性を無限に広げよう
「わが子を理系にしたい」――。先が見えない時代を生き抜くために、
子どもには「専門的な能力を身につけてほしい」と考える親御さんが増えています。
その中で、「理系」という選択肢が頭に浮かぶのでしょう。
しかし、「家庭でできることはあるのでしょうか?」「親が文系なので自信がなくて……」
という不安な気持ちが先行し、子どもに「間違った方向」で努力をさせてしまうと、むしろ算数・理科嫌いになりかねません。
理系力を育てるための学習・生活習慣は、幼児期から始められて、小学校高学年から取り組んでも遅くありません。
単に学力が高いだけではなく、目標に向かう方法や問題解決手段を自分で考えられる
「ホンモノの理系力」を養うため、子どもの可能性を最大限引き出す方法をお伝えします。
<本書の目次>
第1章 「理系」「文系」ってどう分かれるの?
「算数ができる」=「理系」とは限らない/「理系力」を下支える「大切なもの」とは/
「暗記ベース」の学習が理解を遠ざける/理科嫌いになる学年はだいたい共通している
第2章 幼少期から親子で理系の土台作り
学力のベースは「なごやかな親子関係」にある/「理系的思考」の始まり「なぜ?」を育てる/
好きなことに熱中する体験をたくさん
第3章 小学校に入るまでにやっておいたい準備
少しでも早く身につけたい二つの「数の感覚」/5歳までに「10のかたまり」を徹底的に/
1年生の算数が盤石になる「実物遊び」/リンゴを丸に置き換えるイメージ思考の大切さ
第4章 低学年で意識したい学習&生活習慣<br>
基礎的な計算力が身につく毎日の学習量とは/九九を全部言えても九九表は貼っておく/
「どうしたらラクに計算できるか」が算数好きへの入り口/理系センスを磨くお手伝い
第5章 4年生以降、理系力はこう発展していく
「理系の芽」が見えてくる10歳前後/「納得感」のある学習の積み重ねで理系力を伸ばす/
理系親が得意を生かすコツ、文系親がうまく並走するコツ/「自分は大切な存在だ」という自己肯定感が学力のベース
「 歎異抄」は、司馬遼太郎や吉本隆明、西田幾多郎などの知識人にも多大な影響を与えた宗教書です。中世最大の宗教者であった親鸞の生の言葉を聞いていた弟子が、親鸞没後の世界にはびこる「異説」を「歎き」、正しい言葉を伝えていこうというのが基本スタイル。「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」など、一見平易でありながら逆説の効いた表現や、奥書には「みだりに見せてはならない」という一文があるように、時代を超えた命題を提示し、ずっと考え続けられる、奥深い魅力を持っています。古今東西の多数の名著を解読してきた著者が図解する「歎異抄」から、現代を生きていく「地力」を受け取ってください!
◎2023年大河ドラマ「どうする家康」主人公・珠玉の名語録60
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艱難辛苦に打ち克ち、戦国の世を終わらせ、
徳川250年の世を築いた徳川家康(1543~1616)。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の川柳で知られるように、
幼少期は人質生活を送り、今川から独立しても信長・秀吉の後塵を拝し、
なかなかチャンスがめぐってこなかった「忍耐の人」でもあった。
生涯にわたり忍従を強いられるなかで、様々な気付きを得てきた家康は、
現代において組織を導くリーダーから、
苦境・逆境に立たされている人まで、じつに学ぶべき点は多い。
「負けても負けても最後には必ず勝つ」という精神は、
コロナや自然災害、格差、戦争で不安な世情を生きる現代人が
これからを見据えるうえでも有意義であろう。
本書は家康の人と思想をうかがい知ることができて、
現代人にも示唆に富む珠玉の名言を60項目厳選。
ドラマで描かれるシーンと重ねつつ、平易な現代語で解説するもの。
(名言の例)
「小器用な者ほど大きな知恵を持たない」
「捨て城であるなら拾ってしまおう」
「重臣が政治争いに走れば国は滅びる」
「武具を美しく整えても仕方がない」
「平家を滅ぼしたのは平家 鎌倉を滅ぼしたのは鎌倉」
「天下は鏡のようなものだ」
「二代三代と続く政治は大仏を作るのに勝る」
etc.
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<本書の目次>
第1章 若き日の苦難
第2章 力を蓄える
第3章 時を待つ
第4章 天下を取る
第5章 泰平の世を開いて死す
〈「はじめに」より〉
偉人・家康、東照大権現・家康を描写するそれらの記述において家康は、多くの場合創作も少なからず入った結果、理想化された指導者、苦難を乗り越えるリーダーとして登場している。つまり、それら史料に登場する家康は、見本・手本とするのに非常に都合がいい存在なのだ。
危機的状況に追い込まれた時、どうしたらいいのか。勢力が拡大して人やもの、支配領域が増えた時に気をつけるべきことはなんなのか。状況が安定したからこそ気を引き締めなければいけないこともある。人材の目利きや配置についてのコツも覚えておくべきだ。そして、高い立場に着いた人間が意識するべき心構えとは。偉人・家康の言葉や振る舞いから学ぶべきことはいくらでもある。
本書では、各種史料に記されている名言・逸話・エピソードを、先行研究を参考にしつつ私なりに現代語訳・意訳しつつ、家康の人生と関連づけながら紹介する。各名言には出典を併記したほか、本文とは別に「現代を生きる私たちが活用するためにはどのように考えればいいのか」を紹介するパートも収録した。
◎絶体絶命! ピンチの連続! 波乱万丈!
三河の弱小大名から天下人にまでのぼり詰めた徳川家康。
大河ドラマ「どうする家康」主人公の「決断」とは?
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天下人となり成功者のイメージが強い徳川家康。
だが、その人生は絶体絶命のピンチの連続であり、波乱万丈に満ちていた。
家康の人生に訪れた大きな「決断」を読者が追体験しつつ、
天下人にのぼりつめることができた秘訣から、
現代に通じる教訓に迫る。
大河ドラマ「どうする家康」の予習にもなる、異色の歴史教養本。
【築山殿事件】苦渋の選択で築山殿と長男信康を自害に追い込む
【三方ヶ原】武田軍に大敗北を喫して学んだ勝つための戦術
【本能寺の変】険しくとも相手の虚をつくルートをとった伊賀越え
【天正壬午の乱】空白地の甲斐信濃に即出兵し周りを牽制する
【豊臣臣従】「鳴くまで待とうホトトギス」臣従という選択肢
【大老筆頭】五大老のトップとして政治的影響力を高める
【関ケ原合戦】豊臣系大名をうまくてなづけた一大ギャンブル
【幕藩体制】将軍として260人の大名と主従関係を築く
【大御所政治】将軍職をすぐに秀忠に譲り豊臣家を牽制
【豊臣家滅亡】平家滅亡を教訓に豊臣家を断絶させる 他
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<本書の目次>
第1章 波瀾の10代 逆境で習得した「選択力と決断力」
第2章 自立の20代 信長と結んだ天運と武将家康の「武断」
第3章 苦難の30代 弱小大名が生き残るための「賢断」
第4章 危機管理の40代 堺から決死の脱出を図る「即断」
第5章 大勝負の50代 天下分け目の戦いを制した「勇断」
第6章 完璧の60、70代 徳川265年体制を盤石にした「英断」
「はじめに」より――
家康の人生は、降りしきる雪のなかの「竹」に似ている。葉に雪が積もると、竹は大きく撓むが、折れずに耐え続け、バッと雪を跳ね飛ばす。「撓(たわ)む」は「撓(しな)る」とも言い、音読みでは「不撓不屈」の「撓(とう)」である。どんな困難、辛苦に遭ってもくじけない。それが不撓不屈だ。
人は生涯で幾度、「決断のとき」を迎えるであろうか。自信たっぷりに笑顔で決断を下せる日もあれば、祈るような気持ちで決断する日もあるだろう。さまざまな種類の決断を過去にしてきたのと同じように、これからもしていかねばならない。そういう場面で少しでも本書が役立つことがあれば、幸甚である。
★2030年に誰も取り残されない未来へ!
「SDGsの概念はよくわかったけど、具体的に何をしていいかわからない」
そんな読者のために、SDGs経営のプロが監修する本書では
漫画によるストーリー形式で理解を深めていきます。
企業・自治体の研修でも続々採用されています!
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2015年に国連サミットで採択されたSDGs17の目標は、
大きな市場と雇用を生みだす可能性があります。
SDGsの概念がかなり浸透したいま、
大手企業を中心にSDGsへの取り組みは進んではいるものの、
具体的に何をどうするか戸惑っている担当者が多いのも現実です。
本書は埼玉県にある企業の実例をもとにした漫画によるストーリー形式で
SDGs経営への理解を深めていくものです。
SDGsへの関心の高い中小企業や自治体の担当者はもちろん、
これから経営に実践していきたい起業家や
SDGsへの意識の高い学生などの方にも最適な実践入門書です。
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<本書の目次>
監修者の言葉 混迷の時代の羅針盤「SDGs」を使いこなす
プロローグ 地球の危機的状況を救うSDGs
第1章 SDGsの取り組みとメリット
第2章 SDGsの動向と企業の取り組み
第3章 SDGsを導入する5つのステップ
第4章 SDGsを浸透させるマトリックス
エピローグ 未来につなげるSDGs
「監修者の言葉」より――
本書を手にしたあなたはラッキーです。混迷の時代に世界に通用する「羅針盤」としてのSDGsを戦略的に使うノウハウがわかるからです。(中略)
重要なのは、SDGsは自主的な取り組みだということです。このルールは怖い。どんどん差がつくからです。「ぼーっと」していれば「置いていかれる」というルールです。ルールが変わったのです。すぐにも自社は何ができるかを、SDGsをヒントに考えてください。(中略)
本書は、SDGsを漫画でわかりやすく導入し、SDGsの本質と特色を1冊でわかるよう仕立てたものです。本書をきっかけに、SDGsで、企業価値の向上とビジネスパーソンのモチベーション向上に役立ててください。
地政学ブームの先駆け王道書籍 待望の増補・改訂版!!
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なぜロシアはウクライナに侵攻したのか。その鍵を握るのは「地政学」である。
冷戦後の世界秩序全体を揺るがす新たな覇権の時代を読み解く増補・改訂版の誕生!
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<書き下ろしポイント>
Point 1 世界は専制主義 対 民主主義の時代へ
Point 2 ロシアのウクライナ侵攻と「新冷戦」時代
Point 3 米国の力の低下と中露連帯のユーラシア権力の台頭
Point 4 インド太平洋を重視する英国と日本の特別な関係
Point 5 日本の地政戦略と新・日英同盟
◎「プーチンがいなくなれば戦争は終わる」はなぜ大間違いか?、
露ウクライナ侵攻を機に読み直す軍事戦略の古典的教科書
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2022年、ロシアによるウクライナ侵攻が現実のものとなった。
世界中が衝撃を受けつつも、解決の手段を模索している現状である。
かつて『戦争論』を著わしたクラウゼヴィッツ。
プロイセン軍人としてナポレオンに対抗することを命じられた。
その際に編み出された戦略の要諦こそ『戦争論』である。
レーニンや毛沢東も読んだことでも知られ
時代の変遷を経て為政者に愛読された『戦争論』は、
戦争における人間の変わらない心理が描かれ、
現代人はクラウゼヴィッツの理論に常に立ち返らざるを得ない。
本書は膨大な原典から重要なエッセンスを抜き出し、
ウクライナ侵攻を機に現代の視点から平易な現代語訳で読み直すもの。
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<本書の目次>
第一章 戦争とは何か
第二章 「戦術」と「戦略」
第三章 「防御」と「攻撃」
第四章 勝利に必要な「戦闘力」
第五章 部下を率いる資質
第六章 歴史に学ぶ勝利の本質
※内容は予告なく変更となる可能性がございます
――「はじめに」より
なぜ人類は、いつまでも戦争を繰り返すのだろう?
世界のどこかで戦争が起こるたび、私たちはそんな疑問を抱かずにはいられません。一体、戦争は何のためにやるのか?
「戦争は、政治的な目的を達成するための手段であり、実行する以上、その目標は常に相手が屈服するまで叩きのめすことにある」
一九世紀にそう戦争を定義したのが、本書『戦争論』の著者であり、プロイセン(現在のドイツを構成する国の一つ)の軍人だったカール・フォン・クラウゼヴィッツです。以後、本書は一貫して現代まで、戦争を理解するための必読書になってきました。
(中略)
クラウゼヴィッツの時代からおよそ二〇〇年、世界のグローバル化に加え、武器の強力化、戦闘集団のテロ組織化、核兵器の登場に、サイバー戦争化と、戦争の様相は一変しました。
それでも「暴力によって政治的な目的を達成する手段」としての戦争は終わることなく、個別の危機をあげればキリがないほど、我々は常に戦争に巻き込まれる危険に囲まれています。
そんな世界に生きながら、この「戦争論」という古典を避け続けるのは、もはや国際人として責任放棄なのかもしれません。
☆令和5年、弘法大師空海生誕1250年、
真言宗開宗1200年!
故郷の讃岐、高野山とともに
ゆかりの古寺・霊場から足跡を辿る。
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令和5年は真言宗を開基した空海の誕生から1250年を迎える。
774年に香川県の豪族の家に生まれた空海は、
804年に遣唐使の一人として唐に渡るが、
この頃はまだ無名の一僧侶でしかなかった。
同時代の最澄が1年を使い様々な仏教の勉強をしたのに対し、
空海は2年ほどの歳月を使い唐で密教を集中して学び、
それを日本へ持ち帰り、発展させ、
真言密教を完成させたことで知られる。
本書は、周年を迎えることで注目高まる空海の人生を、
足跡としての古寺を通して見ていくもの。
故郷の讃岐や高野山にとどまらず、
留学先の中国、そして伝説として伝わる
全国のゆかりの古寺・霊場にもふれる。
※令和3年12月刊『最澄に秘められた古寺の謎』の姉妹版です
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◎本書の目次
第1章 空海の生涯Ⅰ――生誕から入唐まで
コラム1・密教修法のシステム
第2章 空海の生涯II――帰朝から高野山入定まで
コラム2・真言宗のその後
第3章 高野山を歩く
金剛峯寺/奥の院/壇上伽藍/慈尊院/丹生津比売神社 ほか
コラム3・高野聖
第4章 空海ゆかりの古寺
東寺/神護寺/乙訓寺/善通寺/四国霊場 ほか
コラム4・四国遍路の歴史
ロシアのウクライナ侵攻に深く関わるエネルギー問題
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2021年から起きた欧州エネルギー危機、そしてロシアによるウクライナ侵攻において、EUのエネルギー問題がクローズアップされている。供給の不安定化、化石燃料価格の上昇をもたらしたのは、拙速な脱石炭、再生可能エネルギー導入が原因だった。温暖化対策を進めるための策が、ロシアへの脆弱性を増す結果となってしまったのである。
世界では既に弊害が広がりつつある再エネを、これからさらに増やしていこうとする日本は、「間違った」エネルギー政策で国民の負担を増やし、ますます貧しくなってしまうのだろうか。そうならないために、今「正しい」エネルギー政策への転換が必要である。
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<目次>
序章 国民をさらに貧しくする再生可能エネルギー
第1章 再エネ拡大で繰り返される「悪夢の10年」
第2章 貧困化する日本の非現実的な温暖化対策
第3章 「環境と経済の好循環」の裏側
第4章 停電から戦争まで 再エネが引き起こす悲劇
第5章 脱炭素と水素社会がもたらす未来
第6章 「CO2に価格」で世界は大混乱
第7章 日本を衰退させないエネルギーの選択
定期的に来る回顧ブームや、低成長時代の反動もあいまってか、いままた「昭和」「レトロ」が高い人気を得ている。全国の各地にレトロな暮らしを再現する博物館があり、博物館では昭和の生活を回顧する企画展が開催されている。なかでも当時の家電は「レトロ家電」「昭和家電」などとよばれ、シンプルさや高いデザイン性、ユニークなかわいらしさから、若年層にも人気が高い。
家電製品が日常的に使用されるようになったのは戦後、昭和20年代からで、高度経済成長の波に乗り、昭和40年代までの約30年で大きな進歩を遂げた。この本は身近な家電製品がどのように登場し、発展して、庶民生活の中で親しまれてきたかを、町田忍氏が所蔵する実物や貴重な広告・カタログ等の膨大な資料を探索しつつ、時代背景や関連エピソードなども多数掲載しながら、興味深く説き明かしてゆく。
◎大河ドラマ主人公「鎌倉殿の13人」執権北条氏、
「どうする家康」徳川家康も読んでいた!
有事にこそ「リーダーの真価」が問われる!
フビライ、西郷隆盛、明治天皇…
世界の名リーダー座右の書・不朽の古典が読みやすい現代語抄訳スタイルで蘇る!
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唐2代皇帝・太宗による政治の要諦『貞観政要』。日本でも鎌倉将軍、徳川家康、明治天皇らも参考にし、世界最古・最高のリーダー論として読み継がれている。「組織の力量はリーダーの器以上にはならない」「部下からの厳しい言葉にこそ耳を傾ける」「上司は自らの権限の及ぶ範囲を明確にし、できれば制限しなければならない」太宗が示したリーダーシップの要諦は、時代を超えて通用する組織運営のための普遍の原理である。コロナ後という指針なき混迷の時代に組織の立ち位置を見直し、リーダーとして先を見て率いていくために学ぶ座右の古典。
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<本書の目次>
第一章 人の上に立つ者の条件
第二章 強い組織をつくる哲学
第三章 部下を伸ばすリーダーの資質
第四章 上に立つための自分の磨き方
第五章 部下を最大限に生かす法
第六章 有能な人材の見抜き方
第七章 失敗や挫折を乗り越える
「はじめに」より抜粋――
人類の歴史が始まって以来、世界には数多くのリーダーが登場しました。そのなかには偉人伝に名を連ねる人物もいれば、多くの犠牲者を出した極悪人として語られる人物もいます。
では、そんな数あるリーダーのなかで、各国を治めるトップから小さなグループを指揮する者まで、あらゆるリーダーが見本にできる人物といえば、一体誰を思い浮かべるでしょうか?
その答えの一人として、紀元七世紀の中国で「唐」という国の礎を築いた、李世民=太宗の名をあげる日本人は少ないでしょう。
太宗が唐の皇帝であったのは、「貞観」といわれる二十数年の短い時代でしかありません。その後、かの大国は再び混乱の渦に巻き込まれていきます。
しかし、この二十年間に太宗が語ってきた言葉の数々は、リーダーとしてあるべき見本として、時代や立場を越えて読み続けられてきました。
それこそが本書『貞観政要』であり、太宗の死後、四十年から五十年が過ぎてから、呉兢という官僚がまとめたものとされています。
王朝時代の中国で本書はリーダーの必読書となり、モンゴル出身のフビライ・ハンなども愛読してしました。そして日本では鎌倉政権を支えた北条家や徳川家康、また明治天皇が、リーダーシップの指針として本書を活用しています。
◎いま、なぜ「資本論」が注目されているのか。
資本主義の未来を見通す名著、そのエッセンスを図解で、誰にでもわかりやすく。
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資本主義社会を覆う貧困と格差、そして環境破壊を乗り越えるために、『資本論」は今こそ読まれるべき本。「今の自分は世界経済の歴史の中のどこにいるのか」「今後、経済環境はどう変わるのか」「そして自分はどう生きるべきなのか」を見通すための、力強い味方です。
本書は長大かつ難解なカール・マルクス著『資本論』全3巻のうち、基本となる第1巻にしぼって紹介。「お金」「労働」「資本」など資本主義の基本事項を、パッとイメージで理解できる図解で見せながら、現代社会が抱える諸問題の理論的な背景をわかりやすく解説します。資本論のエッセンスと、同時に私たちの未来への展望が見えるつくりです。
<本書の目次>
はじめに これからの社会を考えるときに「資本論」が必要だ
第1章 まずは基本の基本、「商品」と「貨幣」を知ろう
第2章 資本主義は、どうにも止められないシステムだった
第3章 私たちが貧しくなるのは必然、とマルクスはいう
第4章 資本主義を乗り越えるシステムはどういうものになるだろうか
おわりに いまこの時代に、もう一度「資本論」を
◎【養老孟司氏推薦!】
800年の時を経て蘇る、わが国最古の災害文学!
コロナ、地震、津波、貧困…
不安に苛まれる現代人のための最高の古典。
この1冊がものの見方を変える!
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無常を自らの力にして、天災と戦乱の世を生きた鴨長明(1155~1216)。
無常とはあきらめることではなく、次に進むための生きる知恵でもある。
そのことに気づければ、何が起ころうと悩まず、焦らず、不安にならずにいられる。
そしてすべてを受け入れ、強くなる。それが未来を楽しむことにもつながる。
災害文学として知られる鴨長明の名作を、コロナ後を生き不安に苛まれる日本人に向けて、
現代語抄訳スタイルで読み直す。
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<本書の目次>
第一章 天災と人災
第二章 方丈の庵に住む
第三章 いかに生きるべきか
「方丈記」原文(訳者校訂)
解説
「はじめに」より――
今、なぜ『方丈記』なのかといえば、新型コロナウィルスの出現によって、昨日まで元気で笑っていた人が今日はあの世へ旅立つ〝無常の時代〟に直面しているだけでなく、地震、暴風、竜巻、豪雨、洪水、豪雪、山火事、土石流などの天変地異が頻繁に起きているのも、『方丈記』に描かれた時代と酷似している観があるからだ。
(中略)
鴨長明には数々の先駆者としての顔がある。綿密な取材に基づく生々しい描写をした〝ノンフィクションライターの先駆者〟であり、前記のように出色の〝災害文学の先駆者〟として脚光を浴びたが、マルチな生き方も注目に値する。住む家は極端に小さく、身の回りに余計なものは置かない生活は、まさに〝断捨離の先駆者〟だ。
また、神職の家に生まれながら、後鳥羽上皇が用意した神職の座を拒んで脱組織を図り、好きな和歌・音楽の道に進むために出家して山奥に隠棲したが、都へ和歌を送ることは継続したので、一種の〝リモートワークの先駆者〟ともいえるし、人里離れたところでひそかに執筆した著作『方丈記』を発表して一躍有名人になったところなども、ちょっとこじつけめくが、〝YouTuberの先駆け〟と呼べなくもない。
◎文明史の広大な視野から解き明かす中国膨張の論理と本質!
京都大学名誉教授・中西輝政氏が座長を務めるフォーラム「文明学の世紀」メンバーによる台頭著しい隣国「中国」を前に日本人が持つべき視座
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2008年8月から始まったフォーラム「文明学の世紀」は、日本と中国との関係を長期的・短期的の両視座から省察できる研究会として10年以上続いている。中国文明論、日中歴史分野、日米関係、中東、ロシアなどの研究者・ジャーナリストなど21名の議論をベースに、各メンバーが文明学的視座から執筆。日本人が自身の「文明」について考えるために、また台頭目覚ましい隣国「中国」を前に、どのような視点を持てばよいのか提示する。
[目 次]
はじめに 中西輝政
第Ⅰ部 中国と近代文明
第1章 近代中国の知識人は「文明」をどのように捉えたのか(川尻文彦)
第2章 近代化の果てに出現した中国――中華人民共和国の履歴書(北村稔)
第3章 中央ユーラシアにおける清朝とロシア帝国:多元的文明の接触(山添博史)
第Ⅱ部 中国と「辺境」の対峙
第4章 中国とその「辺境」認識――沖縄からモンゴルへ(岡本隆司)
第5章 中国の中央=地方関係と北京=香港関係(三宅康之)
第6章 台湾民主化と中台危機の構造――統合と分離の政治力学(井尻秀憲)
第7章 事大と交隣――大陸と半島と列島(岡本隆司)
第Ⅲ部 台頭する中国との関係
第8章 中国の「知能化戦争」――「パンデミック」以後、種としての人類の未来とディストピア(浅野亮)
第9章 東南アジアにとっての中国問題(三宅康之)
「はじめに」より――
中国は二一世紀の世界でどのように行動し、全体としてどのような位置を占めるのか。すなわち中国と国際社会=世界との関係を大きな構図で考えるには、どうしても歴史に深く棹を差すことが必要である。しかし、そこには「中国史」という、およそ中国について考えようとすれば、向き合わなければならない大きな「壁」が立ち現われる。
なぜなら中国に限っては、歴史はその独特の宇宙観やイデオロギー性のゆえに、つねにカッコ付きでしか取扱えない厄介なテーマであるからだ。しかしまた、中国について考えるとき、「歴史」は迂回することのできない大きな壁なのである。そして、この壁を乗り越える方法の一つが、「文明」という観点――もちろんそれにも特有の「障壁」があるのは百も承知なのだが――ではないのか、というのがこのフォーラムの当初からの視座でもあった。
(中略)
二〇一〇年代の中国を取り巻く情勢の激変と多分に危うさも含んだ現状への推移には目を見張るものがあった。この状況は今後も継続してゆくことは間違いなく、日本を含め世界中がいま、そのことに視野を集中させている。しかし、むしろこうした状況の中にあるがゆえに、今こそ我々は、再び世に先駆けてもう一度、歴史と文明の展望台に身を置くことで、より遠くまで見通せることを訴える必要があるのではないかと思う。
☆「古社寺の謎」シリーズ第4弾!
伝教大師最澄没後1200年、その足跡をたどる――
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没後1200年を迎えることから、最澄の足跡と最澄が開いた天台宗に
注目が集まっている。本書では最澄の生涯をたどり、あわせて比叡山や最澄ゆかりの古寺社を紹介。さらには後継となった天台の高僧たちの系譜をもたどることで、日本仏教の母胎となった最澄と天台仏教の魅力を再発見する。
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◎本書の目次
第1章 最澄の生涯Ⅰ――生誕から入唐まで
第2章 最澄の生涯Ⅱ――開宗から遷化まで
第3章 比叡山延暦寺をめぐる
第4章 最澄ゆかりの古寺
★2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」関連本
執権義時はいかにして、ライバルを蹴落とし朝廷との戦いに勝利したのか?
義時が消した13人に焦点をあてる異色の歴史教養本がここに登場!
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「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のことであり、頼朝の周囲を13人の側近(御家人)が支えていた。頼朝の死後、彼らは激しい内部抗争を繰り広げるが、その中で最後まで生き残り、将軍にかわる「執権」として権力を手中に収めたのが、13人中もっとも若かった北条義時である。戦前は、ライバルをはじめ、実父、源氏将軍、上皇・天皇を排した所業から「暴君」とされたこともあったが見方を変えれば、数々の闘争に勝ち続け、最高権力者として君臨できた日本史上でも稀な人物でもある。鎌倉初期から承久の乱までを駆けぬいた2代執権・義時が勝ち続けた理由はなにか?なぜライバルは義時に歯が立たなかったのか?敗者として歴史の闇に消された13人の歴史人物に焦点をあて、執権義時の黒すぎる生涯を見ていく。
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目次
序 章 鎌倉殿の十三人と「合議制」
第1章 頼朝側近・有力御家人を次々排した北条氏
第2章 合議制で台頭し実父を排した義時
第3章 三代将軍を排し執権政治を確立した義時
第4章 倒幕勢力をねじ伏せ幕府を盤石にした執権義時
終 章 執権義時を消したのは誰か
◎令和5年は親鸞生誕850年、令和6年は浄土真宗開宗800年!
その劇的な生涯とともにゆかりの古寺20を探訪。
法界寺、延暦寺、頂法寺、五智国分寺、専修寺……六角夢想、吉水入室、承元の法難を経て鎌倉仏教の新境地を開いた「非僧非俗」の生涯を、ゆかりの古寺20から探訪する。
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9歳で出家した親鸞は、
20年もの間、比叡山で厳しい修行を積む。
その後、下山し、法然をたずね、
「どのような人であれ念仏ひとつで救われる」
という本願念仏の教えに出合うことになる。
あらゆる人びとに救いの道を開いたこの教えによって、
多くの念仏者が生まれたが、
既存仏教からの反感をかうことになる。
越後へ流罪となったのち、親鸞は関東に移り、
20年間、懸命に生きる人びとと共に暮らし、
すべての人が同じく等しく救われていく道として、
念仏の教えを伝えるようになる。
そのような親鸞の劇的な生涯を、
ゆかりの古寺・史蹟の紹介をまじえながら写真とともにたどり、
その偉大な軌跡を探る。
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◎本書の目次
第1章 親鸞の生涯Ⅰ 誕生から六角堂夢告まで
第2章 親鸞の生涯Ⅱ 結婚と流罪の謎
第3章 親鸞の生涯Ⅲ 東国布教・京都帰還、そして往生へ
第4章 親鸞ゆかりの古寺
「はじめに」より――
法然によってはじめられた念仏運動は、旧仏教側からの非難攻撃によって弾圧され、法然は土佐へ、親鸞は越後に流された。承元の法難(1207年)である。
親鸞の流浪の旅がはじまる。わずかな妻子をともない、みずから「破戒僧」として僧にあらず俗にあらず、の生活を選びとり、新たな伝道の地に移住する。「七高僧」という名の「賢人」たちの森の茂みから脱出し、大衆歌謡の「和讃」の海へと泳ぎ出ていった。
世はすでにたび重なる戦乱と災害によって動揺と疲弊の中にあった。『平家物語』や『方丈記』に描かれる地獄図絵そのままの姿に変わりはてている。その末法の真っ只中で親鸞は90歳の高齢期にさしかかっていた。
(中略)
令和5年は親鸞生誕850年にあたると同時に、令和6年は浄土真宗開宗800年を迎えるのだという。それに合わせて数々の法要や特別展示の催しも用意されている。当時としては90歳という超高齢を生き抜いた親鸞聖人の人生をあらためて見直し、そこから何を学ぶか絶好の機会となるにちがいない。
また苛酷なコロナ禍をはじめ、気候変動による連年の災言に際会し、親鸞の思想から何を引き出し、何を指針として生きていったらよいのか、あらためて再考するときがきていると思う。