老舗メーカー「Wedel」はロッテに買収されていた
2010年、老舗Wedelを日本の大手菓子メーカーロッテが買い取ったというニュースはポーランドで話題を呼んだ。初めの頃こそ工場増設計画などの明るい話題を呼んでいたのだが日本での経済状況悪化などを理由に増設案は見送り、さらに集団解雇が施行され会社の再起を期待していた人々を落胆させた。またその間、同社のポーランドでの国内シェアが20%から12%までに落ち込んだというレポートも発表された。値段を最優先させる大多数のポーランド人の買い物嗜好を読みきれていなかったとアナリストは指摘している。ここ数年国内はディスカウント店で買い物をする人が急増し、多数の大型マーケットは閑古鳥が鳴く状態が続いている。Wedelのチョコレートはディスカウント店に並ばなかったため国内売り上げに直接響いたようだ。
しかし、ついに先日明るいニュースが流れた。ロッテWedelが来年から2018年をめどにワルシャワの工場増設投資計画と20%の増産計画予定を発表したのだ。そしてロッテのベルギーにある子会社との連携でポーランドチョコレートをさらに世界に売り広めるという。ポーランド産チョコレートが世界で売られるのは喜ばしいことだが、お膝元でも是非頑張ってもらいたいと願うのは贅沢か。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。
