世界の記述
日本国内ではなかなか報道されない、世界各国のおもしろニュース。これを読めば、日本の良さや悪さが浮かび上がってきます。
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2025/11/25 渡邊啓貴台湾危機が「存立危機事態」に当たるという高市首相の発言が紛糾している。華々しい外交をスタートさせていた中でである。これらはともに首相が目指す「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」がある。戦後日本が目指した外交の中でどのような意味をもつのか。
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2025/10/17 渡邊啓貴マクロン大統領から首班指名を受けたルコルニュ氏が組閣リストを大統領に提出した14時間後に辞任を表明、しかしその4日後に同氏は再び首相指名を受けて、改めて組閣した。前代未聞の大政治活劇で、フランス政治の混迷の出口は依然として不透明だ。
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2025/10/08 渡邊啓貴ウクライナに近い中・北欧諸国へのロシアと思われるドローン機やロシア戦闘機の領空侵犯が頻発している。NATOの危機管理対応の事前観測との見方が強い。欧州諸国の対応が鈍いと見てか、ロシアはウクライナへの攻撃を激化させている。
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2025/09/05 渡邊啓貴欧州委員会のフォンデアライエン委員長を乗せたチャーター機が電波妨害を受けた。ロシアによる欧州への妨害工作はここ数年増えており、今回のその一つであるとされている。EUは強化を強めているが、一筋縄ではいかない側面もある。
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2025/08/22 渡邊啓貴米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談に続いて、EUおよびNATO首脳との会談が和やかな雰囲気で行われたのは、米国やウクライナ、欧州各国の焦りでもある。事態は依然として厳しく、五里霧中のジレンマはまだまだ続きそうだ。
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2025/07/14 渡邊啓貴NATO首脳会議では、トランプ大統領への相当な気遣いが見え、欧州加盟国がGDP5%を防衛費とすることで合意した一方、米国の安全保障政策への信頼性や楽観的な見方も見える。欧州の真の危機は別のところにありそうだ。
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2025/07/02 渡邊啓貴大阪・関西万博が開催されているが、万博の目的は先端技術の展示にとどまらず、文化紹介・交流の場としても定着している。その意味では万博は文化外交のひとつの重要なツールだ。日本はこのチャンスに何を発信できるのか。
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2025/04/16 渡邊啓貴ウクライナ支援とロシアの脅威に備えて、欧州ではトランプ政権発足から防衛強化の会合が立て続けに行われた。欧州共通外交安全保障・防衛政策は着実に発展しているが、実現は容易な道のりではない。ここには冷戦後から通底する共通の論点がある。
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2025/04/02 渡邊啓貴欧州議会議員時代の公金横領事件疑惑をめぐり、マリーヌ・ルペン氏がパリ軽犯裁判所から有罪判決を受けた。「仮執行」宣言が付けられており、刑は即時執行される。2年後の大統領選挙に最有力者が立候補できなくなり、司法と政治に与える影響は重い。
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2025/02/14 田中実トランプ大統領がパナマ運河を「取り戻す」と繰り返し、ルビオ国務長官が最初の外遊先としてパナマを選んだ。なぜ、パナマ運河に懸念を示すのか。そこには、運営する香港企業の存在がある。
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2025/01/30 渡邊啓貴フランスが昨年3回も首相を交代させる異常事態となっている。台風の目となっているのは1月に死亡したジャン・マリ・ルペンが設立した極右政党国民戦線FN/国民連合RN(党名変更)。マリーヌ・ルペンが党首になり、勢力を倍増させてきた。その秘密に迫…
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2025/01/25 青木健太「追い詰められたイラン」が2025年の世界的なリスクとして挙げられている。ガザ危機やシリア政権崩壊が要因だが、そうした中でイランはロシア包括的戦略パートナーシップ条約を締結。米国で対イラン強硬のトランプが再登場した。イランはどう対処するの…
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2025/01/24 熊谷 徹ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領が「我々は米国のトランプ新大統領と良好な関係を目指す。しかし我々は卑屈にはならず、隠れもしない」と欧州が重視する価値は失わないとする姿勢を打ち出した。関税や安全保障での交渉が見込まれる。
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2025/01/16 渡邊啓貴ここ数年入院するたびに死亡説が流れていたジャンマリー・ルペンが96歳の寿命を全うした。極端な差別的発言で人心をかく乱し、政争の的となり続けてきた。極右勢力の台頭は欧州に限定されない。ルペンの死を契機に、極右勢力拡大の真実に迫ってみる。
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2024/12/16 熊谷 徹トヨタに次ぐ世界第2位の自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)グループが電気自動車(EV)販売台数の伸び悩み、価格競争力の低下や中国事業の不振などにより危機に直面している。ドイツ大手企業の苦境は我々にとっても対岸の火事ではない。
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2024/06/06 藤原章生南アフリカの総選挙で、与党アフリカ民族会議(ANC)が過半数割れした。アパルトヘイト以降、初めて。南半球の新興国、南アで何が起きているのか。選挙前の3カ月間、現地の旧黒人居住区ソウェトで暮らした筆者がその意味を考えた。
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2024/02/27 藤原章生30代のころ、5年半滞在した南アフリカを再び訪れ、友人に23年ぶりに会い、居候し1ヵ月半がすぎた。長い日程は、南アフリカの代表的な現地語、ズールー語を学ぶため。ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区ソウェトで普段語られる言葉を聞き取りたいからだ。
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2024/01/06 井上雄介台湾総統選挙の各世論調査は引き続き、与党が優勢を保ち二野党が僅差で迫る状態が続いている。ただ、同日の立法委員選挙は民進党が過半数割れとなる情勢。関心は選挙後の政局で、第二野党の民衆党がキャスチングボードを握ることになるかもしれない。
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2023/12/01 宮下洋一ハマスがイスラエルを襲撃して以降、ユダヤとイスラム両教徒の人口が欧州で最も多いフランスでは、さまざまなデモ活動が繰り広げられてきた。なぜフランス人は、この問題に敏感に反応するのか。パリ市内の異なるデモに参加してみた。
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2023/11/28 井上雄介台湾総統選挙で、最大野党国民党と第二野党民衆党の候補者一本化は、多数の大物が入り乱れる大騒動の末、結局不発に終わった。8年間続く民進党政権の終えんを願う有権者をがっかりさせた。次の焦点は総統選と同時に行われる立法院議員選挙だ。
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