高卒認定試験8教科のうち、現在5教科には合格している。残りは英語、数学、地学の3教科だそうだ。努力することの楽しさを知った彼なら、きっと目標を達成することだろう。
B少年の大学卒業後の目標は自分のお店を経営することだ。彼は今、料理で人を感動させたいと夢を膨らませている。
少年たちに必要なことは社会との正しい繋がりであり、モデルとなる健全な社会人との関わりである。少年院を出ても、安心していられる家庭や、働く場、学ぶ場がなければ、再び社会の暗闇へと戻ってしまう可能性もある。犯罪は被害者と加害者を生み、社会を不幸にするだけだ。誰にもメリットはない。そのためには子どもたちにとって、家庭や学校が安心していられる健全な居場所でなければならない。
＊本稿は少年が特定できるような可能性のある記述を避けています。取材にあたって、水府学院の職員の方々には多大なるご協力をいただきました。深く感謝しております。
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