Washington Files
長年に渡りワシントンに駐在してきた読売新聞の元アメリカ総局長の筆者が、ワシントンで何が報じられ、関心が持たれているのか解説する。(写真クレジット:iStock.com/flySnow/Purestock)
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2018/07/17 斎藤 彰
トランプ政権発足以来、地球温暖化対策、希少動植物保護、海洋・水質汚染対策などオバマ前政権が真剣に取り組んできた一連の環境保護政策が、次々に反故にされている。代わって、石油開発、石炭その他の鉱山掘削といった環境破壊につながりかねない開発が、…
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2018/07/09 斎藤 彰
米国民主主義が、トランプ政権発足以来、大きく揺らいでいる。「アメリカ・ファースト」の名の下に、ホワイトハウスがあいついで打ち出してきた破天荒な外交、通商、移民政策をめぐり内外で批判が高まる一方で、共和党主導の議会はなすすべがなく、“大統領…
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2018/07/02 斎藤 彰
「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった」-トランプ大統領が米国民向けに意気揚々と放った非核化宣言の雲行きが怪しくなってきた。6・12米朝首脳会談以降、北朝鮮の核・ミサイルの現状にいささかの変化がないばかりか、「すみやかな廃棄」に向けたプロセ…
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2018/06/25 斎藤 彰
20世紀後半の世界は「米ソ」冷戦時代だった。そして今世紀に入り、じわじわと「米中」両国の対立がヒート・アップしてきた。「第2次冷戦時代」が近づいてきている。
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2018/06/16 斎藤 彰
「北朝鮮の核の脅威はなくなった」―13日、歴史的米朝首脳会談を終え、ワシントンに戻ったトランプ大統領はこう成果を高らかに謳いあげた。だが、アメリカの主要メディアそして識者の多くは懐疑的で、むしろ「勝者」は北朝鮮そして中国だとする冷めた見方…
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2018/06/11 斎藤 彰
ここ数年来、世界情勢を論じる際に欧米メディアに登場するようになった最もトレンディな用語と言えば、「ニュー・ノーマル」だろう。「新常態」と訳されている。中でも際立つのが、トランプ米政権が打ち出してきた一連の内外政策の“異形”ぶりに関連した報…
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2018/06/05 斎藤 彰
史上初の米朝首脳会談の「6月12日開催」がどんでん返しの末やっと決まった。トランプ大統領がなんとしてもその実現を焦った背景に何があったのか―。
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2018/05/27 斎藤 彰
世界注視の米朝首脳会談の開催をめぐる混乱が続いている。その背景には、アメリカの要求する「北朝鮮非核化」と、北朝鮮が意図する「半島の非核化」という決定的な立場のギャップがある。この大きな断層に対処するためには、両国のみならず、日韓中露をも加…
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2018/05/21 斎藤 彰
トランプ大統領が鳴り物入りで取り組んできた政府スリム化のキャンペーンが、暗礁に乗り上げている。各省庁の300を超す重要ポストが政権発足1年以上たった今も、空席のままとなっており、このままでは内外政策の立案、遂行に支障をきたしかねない、とい…
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2018/05/14 斎藤 彰
国民的英雄として人望厚いジョン・マケイン共和党上院議員(81)が重篤な脳性がんで死の接近を自覚した上、葬儀列席予定者リストからあえてトランプ大統領を外すようホワイトハウスに伝えていたことが明らかになった。代わってペンス副大統領の出席を求め…
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2018/05/08 斎藤 彰
「下院は絶対死守せよ」。トランプ大統領が最近、11月中間選挙に向けて共和党幹部たちに“緊急指令”を出したことが、ワシントン政界で大きな話題となっている。もし、下院を民主党に明け渡した場合、自らが渦中にあるロシア疑惑捜査の結果、弾劾にさらさ…
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2018/05/03 斎藤 彰
ワシントン政界は今、FBIがトランプ大統領側近で顧問弁護士の強制捜査に踏み切ったことを受け、今後のなりゆきをめぐり話題騒然となっている。
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2018/04/23 斎藤 彰
金正恩朝鮮労働党委員長が突如、核・ICBM実験中止と豊渓里核実験場閉鎖措置を打ち出したことで、米朝首脳会談の展開にいよいよ世界中の関心が集まってきた。果たしてふたを開けた結果は、日本を含む西側諸国全体にとって真に納得のいくものになるのか、…
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