中国で出版された「トンデモ本」の数々

児童書で読み解く習近平の頭の中（9）

毛沢東思想が「百戦百勝（絶対不敗）」であることを全土に向けて宣伝し、老若男女にかかわらず全国民を教育し洗脳しようと仕掛けた毛沢東派の大攻勢は、遂には医療・健康から料理、さらにはミシン修理にまで及んだ。中には、毛沢東思想を狂ったように礼賛す…

昔も今も変わらない！中国共産党のメディア戦略

児童書で読み解く習近平の頭の中（8）

巨大なプロパガンダ国家の中国では、共産党中央宣伝部によるメディアを総動員しての教育・洗脳・宣伝工作は一貫して続く。習近平世代も、そして次世代も、次々世代も、共産党独裁政権が続く限り止むことはないだろう。児童・青少年を標的とする出版物を読み…

「嘘」と「洗脳」で突き進んだ文化大革命の真実

児童書で読み解く習近平の頭の中（7）

1966年8月18日、林彪、周恩来らを従え天安門楼上に立った毛沢東が全国から集まった100万余の紅衛兵を初めて接見したことで、天安門広場は興奮の坩堝と化した。この日を境にして、毛沢東を「百戦百勝」「絶対無謬」と神聖視した青少年向け印刷物―…

中国はいかにして「地獄の門」を開けるに至ったか

児童書で読み解く習近平の頭の中（6）

毛沢東は最大最強の「暴力装置」である人民解放軍の指揮権を持つ林彪を仲間に引き入れる一方、純粋無垢であるがゆえに凶暴・無謀で過激な若者を唆し、彼らに政治的前衛であると同時に社会の道徳的前衛を担わせた。その手口とは。

子どもたちの思想改造を狙った毛沢東の手口

児童書で読み解く習近平の頭の中（5）

社会主義教育運動の3年余に出版された児童書を読んでみると、イデオロギー色が微塵も感じられないものと毛沢東思想万々歳のものとに大別できる。

歴史的悲劇の裏で進められた「子供たちの洗脳」

児童書で読み解く習近平の頭の中（4）

無邪気であるがゆえに喜々として冷血・残酷にもなりうる子供たちを洗脳し煽り操ってしまえば、こっちのモノ――この本から、こんな“仕掛け”が感じられるのだ。

習近平が少年時代に見た「中国の夢」とは？

児童書で読み解く習近平の頭の中（3）

おそらく当時の中国の子供たちは、ソ連の科学技術の素晴らしさに憧れたに違いない。

中国の権力者たちの「悪癖」は直りそうもない

児童書で読み解く習近平の頭の中（2）

習近平国家主席を頂点とする現在の共産党政権中枢が幼少期を送った1950年代に出版された児童向け書籍から、当時の共産党政権が育て上げようとしていた“理想の小国民像”を考えてみたい。それというのも“三つ子の魂百までも”の譬えに示されるように、…

習近平の幼き頭に刷り込まれた「毛沢東思想」の正体

児童書で読み解く習近平の頭の中（1）

当分の間、日本のみならず世界は、毛沢東思想によって育てられた世代の中国指導者と向き合わねばならない。であればこそ彼らが成長の過程で受けた教育を考察することは、今後の中国の進路を見定めるうえで必須の作業になるだろう。